NBA元スター選手 コービーブライアント ヘリコプター墜落で死去

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26日午前、NBAレイカーズの元スター選手のコービー・ブライアント(Kobe Bryant)氏(41)がロサンゼルス近郊でヘリコプターの墜落事故により死亡した。事故により13歳の娘ジアナ(Gianna)さんを含む9人が死亡した。

アダム・シルバー(Adam Silver )NBAコミッショナーは声明で「20シーズンにわたってコービーは、勝利への献身と優れた才能が融合することで何ができるかを示してくれた。彼は最も傑出した選手だった」と述べ、5度のNBA優勝、MVPアワード、18度のオールスター選出、オリンピックでの2度の金メダル獲得など、輝かしい功績をたたえた。続けて「彼は、バスケットボールを手に取り、最大限の能力で競うよう世界中の人々を鼓舞したことで記憶に残るでしょう。自身が身につけた寛大さと見識を兼ね備えた彼は、それを将来の世代の選手に共有することを使命と考え、試合への愛情をジアナさんにパスすることを楽しみにしていた」と述べた。

ロサンゼルス郡保安局は午後の会見で、乗客名簿に9人の名前があったことを明かした。生存者はいないとしつつ、氏名の発表は「現時点でふさわしくない」として公表を控えた。USA TODAYはオレンジコースト大学のベースボールコーチのジョン・アルトベリ(John Altobelli)氏が同乗していたと報じている。

同紙によると、消防局が通報を受けたのは現地時間9:47分。墜落した機体は1991年製のシコルスキー S-76で、ダウンタウンロサンゼルスの北西30キロに位置する高級住宅地カラバサス(Calabasas)の丘に墜落し全焼した。連邦航空局と国家運輸安全委員会はともに事故調査を行う意向を表明している。事故発生時、現場付近は霧が発生していた。

ブライアント氏は現役中から、ロサンゼルスの渋滞を避ける為、自宅のあるオレンジカウンティからレイカーズの本拠地ステイプルズセンターまでヘリコプターを使用していたという。

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ニューヨークポスト氏は、ヘリコプターはサウザンドオークスにあるブライアント氏の愛称「ブラックマンバ」を冠したトレーニング施設「マンバ・スポーツ・アカデミー(MAMBA SPORTS ACADEMY)」に向かう途中だったと報じている。同施設はブライアント氏が共同創設者となり、2018年に開校した。施設ではバスケットの試合を予定しており、ブライアント氏が監督を務めるチームでジアナさんも出場する予定だった。ヘリコプターには他の選手と親も同乗していたという。

事故により予定していた試合はすべて中止された。