エリザベス英女王の死去に伴い、長男で王位継承順位1位だったチャールズ皇太子が国王に即位した。英史上最高齢の73歳で王位に就いたチャールズ新国王だが、そのずっと以前から王さながらの暮らしぶりだったようだ。

チャールズ国王は2003年から先週即位するまでの約20年、王室の公邸の一つであるクラレンス・ハウスにカミラ王妃と住んでいたが、執事らの間では密かに「パンパード・プリンス(甘やかされた王子)」と呼ばれていたという。細部にわたる物事へのこだわりぶりは、アマゾンプライムが2015年に発表したドキュメンタリー「Serving the Royals: Inside the Firm」で詳しく述べられている。

ドキュメンタリーでは、エリザベス女王と故・ダイアナ元妃に執事として長年仕えたポール・バレル氏が英王室内での日課を告白。皇太子時代のチャールズ国王について、自分の給仕らに非常に細かい要求を並べ立てていたと明かしている。

バレル氏によると、チャールズ国王は「すべてのことを誰かにやってもらって」おり、給仕らは日課として毎朝「パジャマはアイロンをかけておく。靴紐もアイロンで平らにしておく」ほか「風呂の栓は定位置に置く。湯加減はぬるま湯のちょうど良い具合に調節する。浴槽の水は半分まで」など、すべて決められたとおりにこなさなければならなかったという。「歯ブラシに毎朝歯磨き粉を1インチつけておく」ことも給仕の仕事だった。

身支度を整えたあとの日課も細かい決まり事があった。元王室付きシェフ、グラハム・ニューボールド氏は、「チャールズ皇太子(当時)の食事は健康的です。自家製のパンと生の果物をボウル1杯分と、フルーツジュース」とメニューを明かし「外遊時にはいつも、朝食セットを箱に入れて一緒に持っていくのです。6種類のハチミツと、特製のミューズリー(シリアルの一種)、ドライフルーツ、ほかその時々で本人が凝っているものを入れます」と語った。

内部関係者が、英メディアMyLondonに明かしたところでは、チャールズ国王は、食事の最後に食べるチーズとビスケットを一定の温度に温めておくよう指示し、保温トレイも自分近くに置いておくよう命じていたという。

4月に発売された著書「The Palace Papers」では、作者のティナ・ブラウン氏が国王の並々ならぬこだわりについて触れている。チャールズ国王は、友人の別荘を訪れる前日に、身の周りの品々をトラックで送り、準備させていたといい、この中には「整形外科用ベッド、便座、上質のトイレットペーパー」に加え、スコットランドの風景画まで含まれていたという。