はぐらかしのカミングアウト!? ケビン・スペイシー謝罪声明で炎上

アカデミー主演男優賞やトニー賞を受賞し、映画界や演劇界で活躍するケビン・スペイシー(Kevin Spacey)氏に、未成年への性的暴力疑惑が浮上。報道に対し、謝罪と同時にゲイをカミングアウトしたスペイシー氏に非難が殺到している。31日には、プロデューサーと主演を務める政治ドラマ「ハウス・オブ・カード」も打ち切りが発表される事態となっている。

きっかけはアンソニー・ラップ氏の告発

29日(日)、米ウェブメディアのバズフィード(Buzzfeed)は、舞台や映画で活躍する俳優、アンソニー・ラップ(Anthony Rapp)氏が、14歳の時に、当時26歳だったケビン・スペイシー氏(58)より性的なアプローチを受けたとする報道を行った。

1986年、ラップ氏は、スペイシー氏と共にブロードウェイのショーに出演していた際、スペイシー氏のアパートメントで開催されたパーティに招かれたという。
その夜、スパイシー氏はラップをベッドルームに連れて行き、彼の体の上に乗りかかり、性的なアプローチを行ったと記事に掲載されている。

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その告発記事に対して、スペイシー氏は、ツイッターで、30年前に起こったその出来事については、泥酔していたこともあり、記憶がないとするも、ラップ氏に謝罪する声明を発表。同時に、これまでバイセクシャルだったが、現在はゲイであることをカミングアウトした。

謝罪声明が非難を浴びる

この謝罪とカミングアウトを同時に行った声明に対しては、多くの非難が寄せられた。

コメディアン、ロージー・オドネル(Rosie O’Donnell)さん
「30年前のことは憶えていない? Fuck u ケビン、ハーヴェイのように、私たちはあなたのことを知ってるのよ。もっと多くの男性が名乗り出ることを祈っているわ。」と、他にも被害者がいることを仄めかすツイートを投稿した。

性的マイノリティーの人権団体、「GLAAD」の代表兼務CEOを務めるサラ・ケイト・エリス(Sarah Kate Ellis)さん。
「性的暴力の容疑から話をそらすために、カミングアウトの話をすべきではない」と非難。「これは、望まない性的なアプローチに対して、勇気を持って告発した人々や、アンソニー・ラップさんたちによるサバイバーたちの話です。」とし、メディアや一般の人々が、スペイシー氏のカミングアウト話に焦点を当てるべきではないと忠告した。

「ハウス・オブ・カード」終了へ

31日(月)、米ネットフリックス(Netflix)とメディア・ライツ・キャピタル(Media Rights Capital 、MRC)は、共同で声明を発表。政治ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」(House of Cards)は、2018年の第6シーズンで終了することを発表した。

同ドラマのクリエイターの1人、ボー・ウィリモン(Beau Willimon)氏は、大変な困難に直面していると述べ、スペイシー氏と共に働いた4年間で、彼の不適切な行為を見聞きしたことはないが、今回の報告を真摯に受け止め、ラップ氏の勇気を讃えると声明で発表した。

来年以降ドラマを継続しないことは、既に今月頭に既に決定しており、今回の件に影響を受けた訳ではないとしている。
ケビン・スペイシーは、本ドラマでエグゼクティブ・プロデューサーと主演を兼任している。

2017年は、スペイシー氏の出演する映画2本(「ビリオネア・ボーイズ・クラブ」(Billionaire Boys Club)と、「オール・ザ・マネー・イン・ザ・ワールド」(All the Money in the World))が米国で公開される予定となっている。また、現在撮影中の「Gore」は、来年に公開を予定している。