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カニエ・ウエストが2020大統領選に出馬を表明。ネットの声「宣伝のスタント?」「トランプ再選を助ける策略か」

米独立記念日の4日、ラッパーのカニエ・ウエストはツイッターで、11月の大統領選挙に出馬する意向を表明した。

「われわれは、神を頼りとし、ビジョンを統一し、未来を築くことでアメリカの誓いを実現しなければならない。わたしは合衆国大統領に出馬する。#2020VISION」

ウエスト氏が出馬について語るのは初めてではない。昨年11月、ニューヨークで開催されたイベントでは「2024年に出馬する」と宣言。会場から笑いが起きると「何を笑っているんだ」と、制する場面があった。また2015年のMTVビデオ・ヴァンガード賞の受賞スピーチでは、2020年の出馬を決意したと発表していた。

一方で、これまでトランプ大統領の支持を公言しており、2018年には、トランプ支持者のトレードマークの「メイク・アメリカ・グレート・アゲイン」キャップを着用して、ホワイトハウスを訪問。トランプ大統領と面会し、記者団の前で、MAGAキャップをかぶると「自分が大好きなヒーロー、スーパーマン」になった気分になると述べ、トランプ氏を「英雄だ」と称えた。さらに大統領に敬意を示さないリベラル派やコメディ番組は、態度を改めるべきだと批判。会談の最後には「この男が大好きだ。」と立ち上がり、トランプ氏とハグする場面もあった。

出馬ツイートは半日で45万回リツイートされ、90万回以上の「いいね」を獲得した。

妻のキム・カーダシアン・ウエストは星条旗の絵文字付きでリツイートし、夫の決断を支持。さらにテスラのCEOイーロン・マスクが「全面的に支援」すると投稿した。なお、マスク氏は以前、民主党から出馬したアンドリュー・ヤン候補の支持を表明していた。

一方、ネットでは「パブリシティのスタント以外のなにものでもない」「プロモーションしなければならないプロジェクトがあるから、ヘッドラインを飾ろうとしているだけ」「すべては注目ゲームの一部だ」など、否定的な声が多い。また「カニエはトランプファンだ。トランプを助ける意図がある」「民主党からマイノリティの票を奪って、トランプ氏を助けようとする皮肉な策略」など、トランプ氏再選の支援活動と主張する声もあがっている。

大統領選挙まで4カ月。政治サイトのポリティコは、ウエスト氏は出馬に必要となる連邦選挙委員会や政治委員会の申請をしていないようだとしつつ、真剣に出馬を考えているならば、無所属から出馬しなければならないだろうと指摘している。

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