トランプ氏に触発されたか、あの大物がまた大統領選への出馬を宣言した。

前回2020年の米大統領選で独自の政党「バースデー・パーティー」から出馬したラッパーのカニエ・ウェスト(45・Yeに改名)。複数の州では登録が間に合わなかったが、全米で5万票を獲得した。

そのカニエが、2024年の次期大統領選に再び挑戦することが分かった。今回は、極右の政治ジャーナリスト、マイロ・ヤノプルス氏が後押しするという。

先週末ツイッターで拡散した動画では、カニエが歩きながらカメラに向かって、「彼がマイロだ。一緒に選挙活動に取り組んでる」と、一緒にいたヤノプルス氏を紹介。撮影しているカメラマンが「それは出馬表明?」と聞くと、カニエとヤノプルス氏は笑って「そうだね。サンキュー、受けて立つよ」と答えた。

グッズも用意

動画では、カニエが建物に入り、ミシンが並んだ部屋で縫製作業にあたるスタッフらを紹介したあと、床に並べられた洋服の一つを手に取り「YE24」と刺繍が施されたスウェットパンツをカメラに向けて見せた。カメラマンがもう一度「出馬するんですね」と聞くと、カニエは明確に「イエス」と回答。「シンプルなことだよ。僕は誰にも『こう言うべきだ、これは言っちゃいけない』なんて指図されない。そうだろ?僕らはただ未来に向かうんだ」と話した。

カニエは先月、ユダヤ系に対する差別発言で炎上し、アディダスやバレンシアガなどの提携ブランドが続々と契約解消を発表。パリのファッションウィークでは、反黒人差別を表すブラックライブズマターをもじり「ホワイトライブズマター」と書かれたTシャツを着てステージに上がり、SNSで「意味不明」と反応が寄せられるなど、奇行ともいえる言動が話題を呼んでいた。

すべては布石だった?

カニエと親しいR&B歌手のエイコン(49)は以前から、最近のカニエの派手なふるまいは大統領選に向けた布石と読んでいたようで、「カニエはみんなが思うより頭のいいやつだ。聡明なんだ。彼の次のプラン?大統領選出馬だよ」と語っていた。さらにエイコンは、カニエの主な狙いはトランプ支持層から票を奪うことだと推測。「カニエがチャンスを得るには、支持基盤が必要だ。それを固めるためにこのやり方をしたんだ。自分で分かってるんだ」と話した。

エイコンは、最近のカニエの差別発言が黒人コミュニティーの間で怒りを買ったことは認識しつつ、それでも最終的には彼らがカニエを許し支持に回るだろうと予想。「多くの黒人たちを怒らせることは彼も分かってる。でもね、僕らには懐の深さがある。そうだ。奴もそれを分かってるんだ」とコメントしている。