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Qアノンシャーマン、保釈認められず。メディア出演がマイナス効果

首都ワシントンの連邦地裁は8日、「Qアノン・シャーマン」ことジェイコブ・アンソニー・チャンスリー(元ジェイク・アンジェリ)被告(33)に裁判前の保釈を認めない判断を下した。

熱心なトランプ支持者だったチャンスリー被告は1月6日、角がついた毛皮の帽子を被り、トリコカラーのフェイスペイント、上半身裸にタトゥーといった出で立ちで、選挙結果の認定を阻止しようとする他の犯人らとともに、議事堂に押し入った。

議員らが退避した後、上院の議場に侵入し、ガッツボーズをする姿などが、多くのメディアで取り上げられ、話題になった。

ロイス・ランバース判事は意見書で、4日に放送された番組60Minutes+のチャンスリー氏のインタビューに言及。「被告人は容疑の重大性を理解していない」と述べ、「チャンスリー氏が「同様の行為に及ばないと信じる理由はない」と指摘した。

チャンスリー氏は番組で、「私の行動は、国家に対する攻撃ではなかった。これはまったくの間違いだ」と主張。「歌を歌った。これはシャーマニズムの一部だ。神聖なる議場にポジティブなバイブを生み出すためだ」と話した。

さらに、他の犯人が休憩室からマフィンを盗むのをやめさせるなど、「神聖な上院」で「物を盗んだり、破壊するのをやめさせた」と話し、「神聖なる議場で祈祷もした。神性を呼び込んで、上院に神を連れ戻すのが私の意図だったからね」と語った。

判事はまた、テレビ出演は弁護人の名声獲得には役立つが、被告人とプライベートな話し合いをするために保釈が必要だという、弁護人が提示した理由には意味をなさないと指摘。弁護人は、機密のビデオ会議とできるものを、「売名行為」に使用したと述べ、弁護人の主張は、法廷を侮辱するほど軽薄だと非難した。

さらに判事は、逃亡のリスクをなくすために、チャンスリー氏が母親の家に戻るとしていることに関しても、番組内の発言に言及。チャンスリー氏の母親が、息子は「開いたドアを通っただけ」、「上院に通された」、「息子は無罪で刑務所にいる」などと話したと示し、母親が息子を保釈条件に従わせることを保証しているという主張について、法廷は納得していないと述べた。

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