ギレーヌ・マクスウェル被告 3回目の保釈申請却下

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ニューヨーク南部地区連邦地裁のアリソン・ネイサン判事は22日、ギレーヌ・マクスウェル被告の3回目の保釈の求めを却下した。

弁護側は、保釈申請にあたり、新たな条件を追加した。マクスウェル被告がフランスとイギリスの国籍を放棄するほか、本人と夫の資産を、元連邦判事と元連邦検察官が監督する口座に移動させるとした。

ネイサン判事は、新たな提案によって、マクスウェル被告の逃亡のリスクは変わらないとし、「いずれの条件や条件の組み合わせも、出廷を保証するものではない」と説明。また「拘束の前提、証拠の重み、被告人の経歴と特性が、結論を支持している」と述べた。

マクスウェル被告の経歴と特性は変化しておらず、「海外との多くのつながり、外国の家族や個人との関係、相当の財力、捜査を逃れようとした経験」があると指摘。さらに過去2回の保釈申請で資産額に相当の不一致がみられ、誠実さに懸念があるとした。

2カ国の国籍放棄について、被告人の説明や提示された法的解釈から信憑性や実行可能性は不明としたほか、いずれの国に逃亡した場合についても、引き渡しの不確実性を挙げた。

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第3者による資産管理に関しては、逮捕当時の不透明な説明を理由に、全範囲が開示されているか懸念があると述べた。また生活費として管理の対象外とした45万ドルや宝飾品、家財は、訴追を逃れるために逃亡するのに十分だと指摘した。

マクスウェル被告は昨年7月、少女らを誘惑し、違法な性行為をさせる目的で移動させるなど、ジェフリー・エプスタイン被告の性犯罪に関与したとして逮捕、起訴された。現在はブルックリンにある拘留施設に収監されている。

公判開始は7月21日を予定している。