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草刈り怠った72歳がん患者に「恥を知れ」非情な判事に非難殺到

「残酷で冷酷」
「カレン判事」
「明らかな人種差別」

デトロイト近郊の都市、ハムトラクにある裁判所の判事のふるまいに、ソーシャルネットワークで非難の声が殺到している。

ミシガン州第31地区裁判所のアレクシス・クロット判事は10日、住宅周辺の雑草の手入れを怠り、違反切符を受けた72歳の男性に、声を荒げて「恥を知れ」と罵るなど、厳しい態度を示した。

違反切符を受けたのは、バングラデシュ移民のブルハン・チョードリーさん。3年前にがんが発覚し、闘病生活を送っている。

SNSにはズームで行われた審問の一部がシェアされている。

冒頭、ブルハンさんは、呼吸に苦しむ様子で「がんを抱えていて、年老いて、弱っている」と弁明。雨季で草の伸びが早かったと加えると、判事は、家の前の写真を示しながら「恥を知りなさい」とぴしゃり。「刑務所に入れることができるなら、そうする」と厳しく語り、100ドルの罰金の支払いを命じた。

あまりに厳しい言葉に、同席していた息子のシバー・チョードリーさん(33)は、「Oh My God」と一言。父親に代わって「病状が悪いことをご理解されているでしょうか」と話し始めると、判事は「写真を見ましたか?」と遮り、「恥ずべきだ。近所がこのような状況を目にするべきではない。恥を知れ」と声を荒げた。

動画の再生数は、現在16万回を超えている。ユーザーからは、判事の態度を非難するコメントのほか、「司法委員会が厳しい措置を講じることを望む」「判事の座から放り出せ」と解任を求める声も寄せられている。

さらに「彼のアクセントを聞いて、聞く耳を持とうともしなかった」「彼のアクセントが、彼女の言動に関係がなかったか、倫理委員会に詰問させよう」「白人の男だったら、こんな話し方をしなかっただろう」と差別の可能性を指摘するコメントや、近隣住民がなぜ草刈りを手伝わないのか、と疑問を呈する声も上がった。

シバーさんがワシントンポスト紙に話したところによると、一家は2010年にバングラデシュから渡米し、2016年に現在の家を購入した。

ブルハンさんに悪性リンパ腫が見つかったのは2019年。高血圧や心臓にも問題を抱えており、がん治療で、現在は移動も困難な状態だという。母親は、以前、階段から転落して背中を痛めて以来、健康に問題を抱えているという。

庭の手入れはシバーさんが手伝っていた。違反切符を受けたのは昨年8月、両親を残してバングラデシュを3カ月間訪問している最中だった。シバーさんは、近隣住民が市に苦情をいれたのだろうと語っている。

シバーさんは、判事について「病気を抱えた私の父親に、牢屋にいけと告げたのだ。馬鹿げている」と批判。「72歳の老人を、路地を清掃しなかったからといって刑務所に入れることなどできない。…非常に失礼で、プロとは言えない」と語った。

クロット判事は、フリント市水質汚染問題をめぐって刑事訴追されたリック・スナイダー前市長から2016年に指名を受け、2018年に当選した。2020年に対抗馬なしで再選。現在の任期は2027年まであるという。

Change.orgでは、クロット判事の解任を求める署名活動が始まっている。15万人の目標に対して、現在9万人近くの署名が集まっている。

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