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ジョニー・ウィアー「良かった」ワリエワ転倒で4位【北京冬季五輪】

フィギュアスケート女子シングル・フリーで、最終滑走を終えたカミラ・ワリエワ選手(15)のスコアが表示されると、NBCで実況を務める元米代表選手、ジョニー・ウィアーは「良かった」と安堵の声を漏らした。ニューヨークポスト紙が伝えた。

12月のドーピング検査で陽性反応が出ていたことが発覚したワリエワ選手について、スポーツ仲裁裁判所(CAS)は14日、北京五輪への出場継続を認める裁定を下した。15日には、ショートプログラムに出場し、首位を獲得した。実況担当のジョニー・ウィアーと、長野五輪金メダリストのタラ・リピンスキーは、CASの裁定を批判。ワリエワ選手の演技中、言葉をほとんど発せず、沈黙することで抗議を示した。

なお国際オリンピック委員会は、ワリエワ選手が3位以内に入賞した場合、メダル授与式は行わないと発表していた。

この日、フリーの最終滑走に登場したワリエワ選手は、2度転倒するなどのミスを連発。まさかの4位(暫定)に終わった。スコアが発表されると、手を顔に当てて泣き崩れた。

タラ・リピンスキーも「他のメダリストたちが、この瞬間を迎えられて良かった」と一言。これにウィアーはすかさず「しかもクリーンにね」と重ねた。

リピンスキーはまた「カミラにとってどれほどつらいものだったか、想像がつかない。大人たちが良い決定を下さず、彼女を導けなかったこと、彼女が問題に対処しているのに、彼女の力になってあげられないことに怒りを覚える」と、ワリエワ選手に同情を示す一方、「それでも、オリンピックで滑走を許可されるべきではなかった」と批判を繰り返した。

ウィアーはその後、ツイッターに動画を投稿。「これまでの人生で最も奇妙で、胸の痛む出来事だった」と振り返り「二度と繰り返されないことを願っている。スケート選手たちを応援してくれてありがとう」と締めくくった。

試合はアンナ・シェルバコワ(ROC)が金メダルを獲得。アレクサンドラ・トルソワ(ROC)が銀、日本の坂本花織が銅メダルに輝いた。

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