トイ・ストーリー生みの親ジョン・ラセター氏にセクハラ疑惑

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ハーヴェイ・ワインスタインケビン・スペイシーなど、映画や演劇業界の大物によるセクハラが立て続けに明るみに出る中、新たにディズニーアニメ部門の役員によるセクハラ疑惑が飛び出した。

今回名前が挙がったのは、ピクサーアニメーションスタジオ(Pixar)の共同創設者で、現在ディズニーアニメーションのチーフ・クリエイティブ・オフィサーのジョン・ラセター(John Lasseter)氏(60)。

ハリウッドレポーター(The Hollywood Reporter)によると、現在制作中の「トイ・ストーリー4」の脚本を手がける女優のラシダ・ジョーンズ氏(Rashida Jones)は、ラセター氏による不本意な接近を理由に、共同執筆者のウィル・マコーマック氏(Will McCormack)とともにプロジェクトを去ったという。

ラセター氏のどのような行為がきっかけとなったか明らかではないが、ピクサーの従業員が同サイトに語ったところでは、ラセター氏は、従業員や業界関係者にハグをすることで有名な一方、内部者からは、相手に抱きついてキスをし、肉体的な特徴についてコメントすることでも知られていたという。

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また、AP通信が入手したメモでは、ラセター氏は、自身の不適切な行動を自覚しており、「不快な思いをさせてしまい、深くお詫び申し上げます。特に、不本意のハグやジェスチャーなど、どんな形にせよ一線を超えたと感じさせてしまった人々に謝罪申し上げたい。」と発表している。

ラセター氏は事実を認め休職へ

このメモを従業員たちに公表した後、ラセター氏はサバティカル休暇に入っている。
ディズニーのスポークスマンはメディアの取材に対し、敬意ある職場環境を維持することを約束すると述べると同時に、ラセター氏の休暇をサポートすることを発表している。

ラセター氏は、故スティーブ・ジョブズとともにピクサー社を立ち上げ、「トイ・ストーリー」、「バグズ・ライフ」や「カーズ」など、数々のヒット作を手がけた監督で、2001年の「モンスターズ・インク」以降、すべてのピクサー映画の制作に関わっている。ディズニーがピクサーを買収した2006年からは、ピクサーとウォルトディズニーアニメーションのチーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任。「アナと雪の女王」、「モアナと伝説の海」やアカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞した「ズートピア」の制作総指揮を務めた。

なお、ジョーンズ氏とマコーマック氏の名前は、脚本家として現在もクレジットされている。「トイ・ストーリー4」は2019年の公開を予定している。