トランプ氏起訴は時間の問題、元ニクソン大統領法律顧問

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ニクソン大統領の法律顧問を務めたジョン・ディーン氏は10日、ツイッターの投稿で、マンハッタン地検がトランプ氏の起訴に踏み切るのは時間の問題との考えを示した。

「重要証人となった個人的な経験からいうと、検察官が対象となっている人物を起訴する計画をしていなければ、証人が検察オフィスを7回も訪問することなどない。問題は、ヴァンス検事長がトランプ氏と企業を起訴するまでに何日かかるかだ」

前日、トランプ氏の元弁護士だったマイケル・コーエン氏がマンハッタン地検から7回目の聴取を受けたと報じられた。

面会はズームで、少なくとも2時間半行われた。検察側は、組織犯罪とホワイトカラー犯罪の専門家で、2月に外部から捜査に加わったマーク・ポメランツ氏とサイラス・ヴァンス・ジュニア検事長、他二人が出席した。

トランプ氏は今週、退任後初めてマンハッタンにあるトランプタワーを訪問。2日間滞在した。フロリダに向けて出発する際、書類箱を持ち出したという。

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2018年にスタートしたサイラス・バンス検事長によるトランプ氏と一族の企業に対する捜査は、当初、2016年選挙活動中に、トランプ氏との性的関係の口止め料としてコーエン氏を経由して女性に支払われた口止め料に関するものだったが、現在は税金詐欺や保険詐欺、業務記録の改ざんなど、広範囲に及んでいると伝えられている。

ウォーターゲート事件に中心的な役割を果たしたジョン・ディーン氏は、1973年、議会公聴会でニクソン大統領の関与を詳細に明かすなど、重要証言を行なった人物。その後、4カ月間実刑に服した。