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王朝の終焉? ケネディ家がマサチューセッツで初敗北、民主党上院予備選

1日に行われたマサチューセッツ州の民主党上院議員予備選で、現職のエド・マーキー議員(74)が、ジョー・ケネディ3世下院議員(39)に勝利した。

マーキー氏は勝利演説で「今晩は単なる(プログレッシブ)ムーブメントの祝福ではない。ラディカルな変化と正義を求める若者のプログレッシブムーブメントが必要とされていることが、改めて確認されたのだ」と語った。

決議案「グリーン・ニュー・ディール」の共同提案者のマーキー氏は、気候変動について「生きるか死ぬかの問題だ。われわれの文明の未来はこれにかかっている」と述べ、「グリーン・ニュー・ディールを成立させねばらなない」と訴えた。

現在下院で4期目を務めるケネディ議員は、ジョゼフ・P・ケネディ2世元下院議員の息子で、祖父はロバート・ケネディ元上院議員。ジョン・F・ケネディ元大統領の大甥にあたる。ケネディ家にとってマサチューセッツ州で初めての敗北となった。

投票締め切りから約2時間後、ケネディ氏は支持者に敗北を報告。「さきほど、マーキー上院議員に電話で祝福を伝え、今後数ヶ月、彼を支持することを約束した」と語った。

昨年9月にケネディ氏が出馬を表明した時点では、マーキー氏が不利との観測が流れていた。しかし、サンライズムーブメントなどの環境団体のほか、オカシオ・コルテス下院議員や同州選出のエリザベス・ウォーレン上院議員の支持を得たマーキー氏は、若者世代を中心に大きな支持を獲得。投票直前の世論調査では、ケネディ氏に10ポイント以上リードしていた。

地元メディアによると、両候補ともに単一支払者医療保険制度や、人種不公平の解決に向けた警察改革、グリーン・ニュー・ディールといったプログレッシブのアジェンダを支持していた。

世代交代を訴えるケネディ氏に対し、マーキー氏はスローガンで「あなたの年齢ではない。あなたのアイデアの年齢。それが大切だ」と訴えた。

8月に公表したキャンペーンCMでは「われわれは国のために何ができるかを求められた。我々は働きに出かけ、それを実行した。」とジョン・F・ケネディ大統領の演説を踏まえつつ「国があなたに何ができるかを問い始める時だ」と語りかけた。

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