アカデミー賞司会者、ウィル・スミス「ビンタ」ネタを連発

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第95回アカデミー賞授賞式で司会を務めたコメディアンのジミー・キンメルが、昨年物議を醸した俳優ウィル・スミスの「平手打ち事件」を何度も持ち出し、観客の笑いを誘った。

ウィル・スミス昨年は、妻ジェイダ・ピンケット・スミスの坊主頭をジョークにしたプレゼンテーターのクリス・ロックに平手打ちをお見舞いした。その後、初の主演男優賞を受賞し、受賞スピーチを行った。

キンメルは、オープニングのモノローグトークで、今年は5人のアイルランド人俳優がノミネートされており、壇上で「再び喧嘩が勃発する可能性がある」と前置きし、「皆に安心して楽しんでもらいたいし、最も重要なのは私が安全であることだ。今年は厳格な規定を定め、ショーの間に暴力行為をはたらいた場合は、主演男優賞が授与され、さらに19分間の長い演説を行うことが許される」と発表した。

アカデミーは今年、危機管理チームを設置した。これについてキンメルは、「セレモニーの間、もし予期せぬことや暴力事件が起きても、去年と同様、何もしない。襲撃者をハグするかも」とからかった。

その後も、ウィル・スミスの名前を一言も口にすることなく、「get jiggy with it」(スミスの1997年のヒットソング)しようとする人物がいた場合、友人らがそれを阻むと述べ、マイケル・B・ジョーダン(ヘビー級チャンピオンのアドニス・クリード役)やミシェル・ヨー、アンドリュー・ガーフィールド(スパイダーマン)、ペドロ・パスカル(マンダロリアン)、スピルバーグ監督(フェイブルマン)、”ギレルモ”(ギレルモ・デル・トロ監督ではなく、コメディ番組の相棒)らが全力で阻止すると会場のスターを紹介した。

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中盤でも「「Hitch(邦題「最後の恋のはじめ方」)抜きで進行できることを望む」「そろそろ平手打ちが恋しくありませんか?」と会場に向かって尋ねたほか、作品賞が発表された後、「事件が発生しなかったオスカーの放送回数」のボードを「1」に変えて、授賞式を締めくくるなど、最後までビンタネタを引っ張った。

ちなみに、クリス・ロックは、4日にネットフリックス生配信されたスタンダップショーで、一年間の沈黙を破りビンタネタを解禁した。スミスはこれに、当惑して傷ついていたという。キンメルのジョークを、どのような気持ちで見ていたのだろうか。