ジェニファー・ロペス、ハリケーン被害のプエルトリコに1億円寄付

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ジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)がハリケーン、「マリア」(Maria)で壊滅的な被害を受けたプエルトリコの被災者救済のため、100万ドル(約1.1億円)を寄付すると発表した。ジェニファー・ロペスは、ニューヨークのブロンクス生まれだが、両親はプエルトリコの出身で、現地の親戚などに連絡が取れない状態が続いているという。現在ラスベガス開催されている自身のショーの売り上げから寄付が行われる。

記者会見は、週末に現地視察を行ったニューヨークのアンドリュー・クオモ州知事(Andrew Cuomo)と共に行われた。クオモ知事は、先日、ニューヨーク州全体で被災者支援を行うと発表している。
Metsの本拠地、シティーフィールド(Citi Field)と協力の元、救援物資の寄付が募られており、集められた物資は、100万ドル相当の救済を発表したJetBlueによって、現地に送り届けられるという。ジェニファー・ロペスは、共同チェアマンとして、この活動に加わっている。

ジェニファー・ロペスは、ボーイフレンドでもある元プロ野球選手のアレックス・ロドリゲス氏(Alex Rodriguez)とともに、エンターテイメントやスポーツ、ビジネスの人脈などを通じて、プエルトリコや、カリビア諸島の救済を行っていきたいと発表している。

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発表によると、大リーグのコミッショナー ロブ・マンフレッド(Rob Manfred)氏や、ヤンキースのオーナー、ハル・スタインブレナー(Hal Steinbrenner)氏からも多くの寄付が行われたという。

プエルトリコ出身のラッパー、ダディー・ヤンキー(Daddy Yankee)も島の再建のため100万ドル(約1.1億円)の寄付を発表している。

プエルトリコの被害

水曜日、カテゴリー4のハリケーン「マリア」は、プエルトリコに上陸した。2週間前にはハリケーン「イルマ」が上陸しており、島の70%が停電となった。今回のハリケーンでは、島全体が停電に陥り、壊滅的な被害に陥っている。NYタイムズによると、80%の作物が被害を受け、その被害額は7.8億ドル(約850億円)になるという。飲み水や食料などの物資も不足している。ハリケーンによる死亡者は10名と発表されているが、今後増える可能性があるという。

現在340万人以上が住むプエルトリコは、米国領で、同地で生まれた人には、アメリカ市民権が与えられる。Suffolk University/USA Todayによる調査によると、プエルトリコの人が、アメリカ国民と認識しているアメリカ人は少ないという。そのため、ハリケーン「ハービー」や「イルマ」の時に比べて、救済を申し出る政治家や芸能人が少ないとNYタイムズは指摘している。

週末に大きな話題となっていた、NFL選手の国家斉唱の際の起立拒否に関することよりも、被災者の救済を優先すべきだという声も上がり始めた。

プエルトリコ系アメリカ人の歌手、ジェニファー・ロペスの元夫でもあるマーク・アンソニーは、「私たちもアメリカ国民だ。プエルトリコで助けを必要としている人のため、何かをすべきだ。」と怒りのツイートを行った。

9月26日、トランプ大統領は、翌週の火曜日にプエルトリコを視察訪問することを発表した。