オスカー女優、女性が主役のアクション映画は「ハンガー・ゲーム」が初めてと主張し非難

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アカデミー賞主演女優ジェニファー・ローレンス(32)のアクション映画に関する発言に、「誤ち」だと非難する声が殺到した。

『ハンガー・ゲーム』でカットニス役に抜擢されたジェニファーは、Varietyが企画した女優ヴィオラ・デイヴィスとの対談で、「アクション映画で、女性を主役に起用した人物はこれまでいなかった」と主張。続けて「うまくいかないから。われわれは、少女や少年は、男性の主役に自らを重ね合わせることができると教えられてきた。しかし少年は、女性の主役と同一視することができない」と、女性は、アクション映画の主役に不向きと信じ込まされてきたことが理由だと述べた。

「このような思い込みを吹き飛ばし、ある特定の人々を作品から排除し続けるのは、単なる嘘だったと証明される」ような作品が公開される度に、「幸せを感じる」と語った。

この発言に対し、ツイッターのユーザーから、過去のアクション映画で主役を演じた女優の名前を挙げ、先駆者に無礼ではと非難するコメントが投稿された。(現在Varietyの投稿は削除されている)

政治サイトAxiosの編集者ダン・プリマック氏「シガニー・ウィーバー(エイリアン)や、リンダ・ハミルトン(ターミネーター)、ユマ・サーマン(キル・ビル)、チャーリーズ・エンジェルなど。同意できないかも」

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ボストンマガジンのコントリビューター、ダート・アダムス氏は、以下の映画は制作されなかったことになっていると皮肉をツイート。
「クレオパトラ・ジョーンズ」「コフィー」「エイリアン」「ロング・キス・グッドナイト」「ニキータ」「グリーン・デスティニー」「アンダーワールド」「ドゥームズデイ」

故ジョン・マケイン氏の長女で政治コラムニストのメーガン・マケイン氏「エイリアンのリプリーと、ターミネーターのサラ・コナーは?小さい頃、彼らに夢中だったもので」

ハリウッド業界の女性に対する偏見については「正しい」と指摘する専門家も。

映画・テレビ脚本家のプラットフォーム「The Black List」の創設者フランクリン・レナード氏は、発言は「事実ではない」としながらも、「同一視できないという馬鹿げた信念から、ハリウッドが、女性が主役を務めるアクション映画に、真のバイアスを持っていることは全くもって正しい」とジェニファーを擁護した。

なおジェニファーは対談で、「ハンガー・ゲーム」に出演する際、「どれくらい体重を落とせるのか」というのが「最も重大な会話」だったと明かした。成長期でダイエットが困難だったことに加え「特定の体型でなければ、カットニスになることができないと思う少女たちもいるかもしれない」と述べ、そのような考えを植え付けることはできないと製作陣を非難した。