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ロシア デマ拡散にジュリアーニ氏を利用か、米情報機関が警告

米情報機関はホワイトハウスに昨年末、ロシアの諜報員がルディ・ジュリアーニ氏を、ジョー・バイデン氏に関するデマを流すルートとして利用していると警告していた。ニューヨークタイムズが、4人の現職または元当局者の話として報じた。

ジュリアーニ氏に関する警告は、12月にロバート・オブライエン国家安全保障問題担当大統領補佐官を通じてトランプ大統領に伝えられたという。

この時の報告に関して、元当局者の1人は、不確定なものとしてトランプ氏に伝えられたと述べている。一方、もう1人の元当局者は、情報機関は、ジュリアーニ氏にロシアの工作員の働きかけがあったとする確固とした情報を提示したと語っている。トランプ氏は、この報告を聞き流したという。

ロシアのエージェントと接触

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警告のきっかけとなったのは、12月5日にジュリアーニ氏がウクライナ議会のメンバーのアンドレイ・デルカッチ(Andriy Derkach)氏と会合をしたことだったと2人目の元当局者は明かしている。

デルカッチ氏は親ロシア派で、財務省は今年9月、同氏について、米国や国際的な政治家に対する根拠のない疑惑や編集が施されたオーディオテープを流したと非難。10年間以上、ロシアのエージェントとして活動しているとして、制裁を課すことを決定した。

ジュリアーニ氏は、バイデン陣営に不利になる情報を収集するため、複数回にわたってウクライナを訪問しており、12月の訪問は、トランプ氏に対する弾劾追求の矛先を、バイデン氏の不正行為にシフトさせるためだったとタイムズは指摘している。

情報機関からホワイトハウスに、ジュリアーニ氏の取り組みを含む機密報告がなされた当時、トランプ氏の顧問らは、下院で進行中の弾劾調査のため、ジュリアーニ氏から距離を置くよう大統領に助言をしていたという。

なお、弾劾追求の発端となった内部告発書で、告発者は、ジュリアーニ氏はバイデン親子の捜査をウクライナに働きかけた中心人物だと指摘していた。

再び脚光

今週、ニューヨークポスト紙がバイデン親子とウクライナ企業の関わりに関する記事を発表すると、ジュリアーニ氏に改めて注目が集まった。

ポスト紙は、ウクライナの天然ガス会社ブリスマ社の幹部からハンター氏に送られたと見られるメール文書を引用し、ハンター氏が、同幹部と当時副大統領だったバイデン氏との面会を仲介したと報じた。

メールの出元について、ポスト紙は記事の中で、2019年4月にデラウエア州にあるリペアショップに持ちこまれたMacBook Proから回収されたハードドライブのコピーを、ジュリアーニ氏を経由して受け取ったと説明している。

ポスト紙によると、リペアショップの店主はパソコンの持ち主がハンター氏だと特定できないが、バイデン氏の関係する財団「ボー・バイデン財団」のステッカーが貼ってあったと述べている。MacBook Proは水によるダメージを受けた状態で持ち込まれており、店主は持ち主に何度も連絡をしたが、持ち主は回収しなかったとしている。昨年12月に店主から連絡を受けたFBIがパソコンを押収したという。

店主はFBIに差し出す一方、事前にハードドライブのコピーを取り、これをジュリアーニ氏の代理人、ロバート・コステロ氏に提供。ポスト紙は、スティーブン・バノン元首席戦略官を通じてデータの存在を知り、日曜日にジュリアーニ氏から受け取ったと説明している。

タイムズはこのほかに、ロシアの諜報員がウクライナの同盟者を通じて、バイデン氏に関するデマを流していることは数カ月間知られていたと指摘。情報当局者らは、共和党議員らにも、情報ソースの一部がロシアのデマのパイプ役であると警告していたという。 

一方、ロシアの選挙介入に関する情報について、トランプ大統領は自身の大統領としての正当性を攻撃するものだと考えており、これらの問題を持ち込むと報告が失敗に終わる懸念から、報告はオブライエン氏に委ねられたと、複数の当局者が語ったという。

国務省でバイデン氏の近しいアドバイザーとして活動したAmos Hochstein氏は、タイムズに「ジュリアーニは、情報機関がロシアの工作員だと特定した人々と会ったことを隠していない」とした上で「バイデン副大統領を傷つける情報を売り込みたいなら、ジュリアーニにそれに耳を傾ける人々がいるというのは、ウクライナ中で広く知られていることだ」と語っている。

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