路上で「グランピング」? 驚きのエアビー物件 警察が捜査

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マンハッタンの路上にバンを停め、民泊を営んでいたとして、ニューヨーク市警察が捜査を行っている。

道路パトロール部門は25日、違法に登録されていた7台のバンを押収したとツイート。これらはマンハッタンのイーストヴィレッジやチェルシーなどに止められていた。バンには、ニュージャージー州のナンバープレートがついていたが、全て期限が切れていた。警察は少なくとも2年間、Airbnbで貸し出しされていたとみている。

「ひどい体験」

8月頭にバンを利用したカリフォルニアのジャーナリスト兼ビデオクリエイターのUptin Saiidi氏は、エアビーに100ドル以下で「NYCでバンライフ体験」とタイトルが付いており、それに惹かれたとニューヨークポスト紙に語っている。

サイトでは「特別キャンプ用バンでグラピング」「費用対効果の高い方法で街を体験できる」「カップルにぴったり」「清潔なシーツのフルサイズベッド付き」「カーテン付きで完全なプライバシーを確保できる」などとバンをアピールしていた。

しかし、実際は「臭くて」「ひどい」体験だったという。自動車の鍵は付いているが、エンジンはかからず、エアコンを付けたり、車を動かすことはできなかった。またフロントガラスには駐車違反のチケットが挟まっていたという。通りを歩く人の声や自転車の通る音、隣に停車しようとする騒音で一晩中聞こえている状況だったと語っている。トイレに関して、貸主は近くの公共施設やスターバックスの利用を推奨していたため、Saiidiさんは、近くのジムでシャワーとトイレを済ませた。
YouYubeに投稿したビデオで「ユニークな体験で、良かったと思っているが、もう2度とやらない」と宣言。ただし「場所はむちゃくちゃいい」と付け加えた。

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なお市の運輸局によると、バンの中での宿泊は合法だが、駐車禁止区域で24時間同じ場所に止まることは禁じられている。