マンハッタンのユニオンスクエア駅で19日朝、ホームレスの男が電車待ちの女性を線路に突き落とす事件があった。
ニューヨークポスト紙によると、事件は午前8時半ごろ、アップタウン方面の4/5/6トレインのプラットホームで起きた。
監視カメラには、プラットホームで歩き回っていた男性が、電車が到着する直前、女性を勢いよく突き飛ばす様子が撮影されている。付近には駅の職員もおり、ホームに入る電車を見た乗客が顔を覆う姿が映っている。
2両が落下した女性の上を通過した後、停止した。警察の発表によると、40代の女性は、線路と路床の間に落ちたため、奇跡的に助かった。病院で治療を受けたが、軽傷で済んだという。
交通警察トップのKathleen O’Reilly氏は、事件はすべて監視カメラに映っていると述べ「男は電車が駅に近づくのを計算し、待っていたようだ。その瞬間に被害者を線路に突き落とした」と状況を説明した。2人は会話は交わしていないと発表している。
女性を突き飛ばした男は、Aditya Vemulapati容疑者（24）。事件直後に職員が取り押さえ、警察官に拘束された。その後、殺人未遂および無謀で危険な暴行で起訴された。Vemulapati容疑者は以前、ミシガン州のウエストランドに住んでいたが、現在はホームレスだと供述している。
前日の午後7時頃にはDトレインのブライアントパーク駅で、USPSの職員が路線に突き落とされる事件があった。abc7NYによると、男性は膝にあざができるなどの軽症を負った。
突き落としたJason Pena容疑者（23）は事件前、男性に金銭を要求していたという。Pena容疑者は1月にもチェルシーの23ストリート駅で、62歳の男性に暴行を加えたとして逮捕されている。
ニューヨークシティトランジットのサラ・フェインベルク（Sarah Feinberg）暫定プレジデントは、利用客には安全性を感じてもらうことが必要だと述べ、「メンタルヘルス危機に陥っている人々が集う場所を提供することはできない」とデブラシオ市長に対応を求めた。
ニューヨーク市警察によると、昨年は地下鉄で16件の突き飛ばし事件が発生している。今年は現時点で同数の事件が起きているという。
