ウディアレン監督 ワインスタイン氏のセクハラ事件に「Sad」とコメント

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ハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)氏によるセクハラ事件を受け、BBCがウディ・アレン(Woody Allen)監督にインタビューを行った。

ウディ・アレン氏は、ワインスタイン氏と「誘惑のアフロディーテ」(Mighty Aphrodite)など、いくつかの作品で仕事を共にしている。

BBCによるインタビューでは、「今回の件は、巻き込まれた人すべてにとって、悲しい事件だ。」とし、「気の毒な女性たちにとっては悲劇だし、人生が無茶苦茶になったハーヴェイにとっても残念な出来事だ。」と付け加えた。
「この件で利益を得たものはいないし、それを経験した可哀想な女性たちにとっては、本当に、本当に悲しい出来事だと思っている。」

また、NYタイムズの調査で明るみに出た事件が、改善に向かうことを願いつつも、「オフィスで男性が女性にウィンクすると、すぐさま弁護士を呼び出すような、まるでセイラムでの魔女狩りのような雰囲気を引き起こす事を懸念している。」と述べたという。

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このBBCの報道に対し、NTタイムズで初めにセクハラ被害を訴えた、女優のローズ・マッゴーワンさん(Rose McGowan)は、「あなたは、汚らわしい虫ケラよ。」とツイッターで非難するコメントを行った。

ウディ・アレン氏は、女性とプロデューサー双方に同情を寄せており、BBCが配信した記事タイトル「ワインスタイン氏とって残念」というのは、ミスリーディングだという意見も。

ウディ・アレン氏自身も、かつて性的虐待の疑惑で、世間の批判にさらされたことがある。1992年に養女ディラン・ファローさんへの性的虐待の件で、本人より告発された。(ウディ・アレン氏は事実を強く否定。)。虐待についての訴えは、ミア・ファローさんと、養女スン・イーさんと恋愛関係にあったウディ・アレン監督の離婚裁判中に起こされた。

今回ワインスタイン氏のセクハラ事件を調査する人物の中には、ミア・ファローさんの息子、ローナン・ファロー(Ronan Farro)氏が含まれている。(ウディ・アレン氏は、自分の息子と主張している)。
弁護士で、活動家でもあるローナンさんは、雑誌ニューヨーカーに掲載されたワインスタイン氏のセクハラ記事の中で、ワインスタイン氏からセクハラや性的暴力を受けた13人の女性と面会している。
ローナンさんは、過去にも姉のディラン・ファローさんを擁護するための告発記事をNYタイムズに寄せるなど、ウディ・アレン氏を非難する姿勢を取っている。