#MeToo裁判 映画プロデューサー、ハーベイ・ワインスタインに有罪評決

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Harvey Weinstein
©mashupNY

マンハッタンの裁判所の陪審は24日、ハリウッドの大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)被告(67)の性的暴行容疑に関し、2件の性犯罪について有罪評決を言い渡した。

ワインスタイン氏は、2006年と2013年の2人の女性に対する性的暴行疑惑をめぐり、強姦罪や性的暴行罪など5件の罪で起訴された。ワインスタイン氏は女性とは同意があったとし、いずれも無罪を主張していた。

陪審は、元プロダクションアシスタントのミリアム・ハーレイ(Miriam Haley)に対する第一級犯罪的性的行為罪(criminal sexual act in the first degree)と女優のジェシカ・マンさんに対する第三級強姦罪(rape in the 3rd degree)の2件について有罪評決を下した。
最も罪が重い2件の捕食的性的暴行(predatory sex assault)およびジェシカ・マン(Jessica Mann)さんへの第一級強姦罪(rape in the first degree)は無罪となった。

量刑は3月11日に言い渡され、ワインスタイン氏は、5年から最大29年の禁固刑となる可能性がある。

マンハッタン地区のサイラス・バンス・ジュニア(Cyrus R. Vance Jr.)判事は会見で、「誰が何と言おうと、強姦は強姦、性的暴行は性的暴行だと明確にすることで、われわれの司法制度を、21世紀に引き寄せるための助けとなった。」と評決を歓迎した。

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ワインスタイン氏の弁護士、アーサー・アイダラ(Arthur Aidala)氏は上訴する意向を語った。有罪評決を受けたワインスタイン氏は、手錠をかけられ、ただちに身柄を拘束されたが、弁護側の要求により医療施設に入るという。
ニューヨークタイムズによると、ワインスタイン氏は判決を聞く間、愕然とした様子だったという。弁護士に向かって「私は無実だ。私は無実だ。アメリカでこんなことが起こり得るのか?」と問いただした。

Arthur Aidala
(写真上)ワインスタイン氏の弁護士、アーサー・アイダラ(Arthur Aidala)氏 ©mashupNY
Ambra Battilana
©mashupNY

(写真上)告発者の1人、イタリア人モデルのアンブラ・バラッティーナ(Ambra Battilana)さんと、被害者の代理人グロリア・アルレッド(Gloria Allred)さんも裁判所の外で有罪判決を祝った。バラッティーナさんは2015年トライベッカのオフィスでセクハラ被害にあい、ニューヨーク市警察に被害を申し出た。

#MeTooムーブメントのきっかけに

ニューヨークタイムズとニューヨーカーが2017年に掲載したワインスタイン氏へのセクハラ告発記事は、#MeToo(ミー・トゥー)ムーブメントの発端となり、世界的に大きな注目を浴びた。これまでに80人以上の女性が、ワインスタイン氏によるセクハラを告発している。

先週金曜日、4日間の評議の結果、陪審は部分的に全員一致の評決に達したことを判事に報告した。陪審はジェイムズ・バーク(James Burke)判事に対し、3件の罪状に関して、全員一致の評決に達したが、2件の略奪的な性的暴行に関しては、一致しなかったと伝えた。バーク判事は、これら2件についても評議を続け、全員一致に達するよう陪審に命じていた。

先月から始まった公判では、女優のアナベラ・シオラ(Annabella Sciorra)さんや、女優のローレン・マリー・ヤン(Lauren Marie Young)さん、ドーン・ダニング(Dawn Dunning)さんなど、被告を含む6人の性的暴行被害者が証言を行った。

ワインスタイン氏は、ロサンゼルス郡でも4件の性犯罪で刑事起訴されている。