「やったわ!ジョー」カマラ・ハリス 初の黒人女性・アジア系の副大統領に

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NBCは7日米国東部時間午前11:30頃、ペンシルベニア州でバイデン前副大統領の勝利が確実となり、当選に必要な選挙人270人を超えたと伝えた。

カマラ・ハリス(Kamala Harris)上院議員(56)は、女性としてだけでなく、黒人さらにアジア系として、初の副大統領となる。

勝利の一報を受け、ハリス氏はツイッターに、バイデン氏に電話で祝福する様子を投稿した。

「やったわよ、ジョー。米国の次の大統領になるのよ」

カマラ・ハリス氏とは?

ハリス氏は、1964年カリフォルニア州オークランドに、ジャマイカとインド出身の移民の親の元に生まれた。ハワード大学で学士号を、カリフォルニア大学ヘイスティングスで法学法学博士を取得。

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2004年にサンフランシスコ地区の検事長に選出。2010年にはカリフォルニア州司法長官に選出された。白人以外で両職を務めた女性は、ハリス氏が初めてだという。

2016年に上院選に出馬。当選を果たし、史上2番目のアフリカ系アメリカ人の女性上院議員となった。

現在、上院司法委員会、国土安全保障政府問題委員会、情報活動特別委員会の委員を務める。委員会の活動では、ロシアによる選挙介入に関する情報委員会公聴会でのジェフ・セッションズ司法長官とのやりとりや、司法委員会でのFacebookのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者や最高裁判事候補の承認公聴会でブレット・カバノー氏を問い詰める様子などが、メディアの注目を集めた。

ハリス氏は昨年1月、2020年大統領選への出馬を表明。民主党の大統領候補者討論会では、バイデン氏が、人種隔離政策を支持する議員と過去に協力したことを政治手腕としてアピールしたことや、バシングと呼ばれる、学区を超えて通学バスを提供する制度に反対したことなど、人種問題を巡る政治姿勢について厳しい批判を展開した。

12月には選挙資金の不足を理由に、大統領選からの撤退を表明している。

今年8月、バイデン氏が副大統領候補に指名した。