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カマラ・ハリス副大統領 VOGUE表紙「軽視された」と感じていた

米国初の女性副大統領、カマラ・ハリス氏は米ヴォーグに掲載された表紙を気に入っておらず、バイデン氏の顧問に対応を相談していたことが分かった。

5月に発売予定のニューヨークタイムズの記者による新刊本「This Will Not Pass: Trump, Biden, and the Battle for America’s Future」の抜粋を入手した政治サイト、ポリティコが報じた。

2021年1月20日の就任式の2週間前、リークされたヴォーグ2月号の表紙を見たハリス氏は「傷ついた」うえ、「軽視されている」と感じ、「VOGUEは他国のリーダーをこのように描くだろうか」と付き人に尋ねたという。

表紙は、黒人フォトグラファーのタイラー・ミッチェル氏が撮影したもので、ジャケットにジーンズ、コンバースなど、カジュアルな服装のハリス氏の写真が採用された。Vogueが表紙をお披露目した際、ネットでは「有色人種の肌を白く変えた」「ファッション誌の基準を満たしていない」「無礼」などと非難が殺到した。

これらの批判にヴォーグは、「信頼感や親しみやすやすい姿を捉えたインフォーマルなイメージが、バイデン&ハリス政権の特徴の一つだと考えている」と反論したが、デジタル版では、ブルーのスーツ姿の表紙も合わせて起用した。

副大統領首席補佐官に起用されたティナ・フロノイ氏は、当時バイデン陣営の顧問だったアニータ・ダン氏に表紙の件を相談。しかし1月6日の議事堂襲撃事件などが起きた後で、ダン氏は「取るに足らない美学的思想を巡り、VOGUEと争うべき時ではない」と一蹴したという。これに対し、フロノイ氏は「第一世界の問題だ」と反発したという。

著者のジョナサン・マーティン氏とアレクサンダー・バーンズ氏は、著書の中で「ハリス氏の顧問の一部は、バイデン氏の白人の取り巻きグループが、ハリス氏に尊敬の念を示していないと考えている」と記しているという。

このほか、政策ポートフォリオを巡るハリス氏の不満や、移民が押し寄せる真っ只中での南部国境問題担当への任命を「政治的に望ましくない」とスタッフが感じていたことなど、大統領執務室と副大統領の間の確執が描かれている。

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