ダルビッシュへの差別ジェスチャーで、MLBがグリエルに出場停止処分

MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド(Rob Manfred)氏は、27日に行われた米大リーグのワールドシリーズ第3戦の最中、ドジャースのダルビッシュ有投手に差別的なジェスチャーを行なったアストロズのユリエスキ・グリエル(Yuli Gurriel)一塁手に対し、来季開幕から5試合、無給での出場停止処分を決定した。

グリエルは、2回にダルビッシュから本塁打を放ったのち、ベンチで指で目尻を引っ張る仕草をした。また、その際、スペイン語でダルビッシュに対し、軽蔑的な発言を行なったという。

グリエルの行為は、試合後、米大手メディアも大きく取り上げた。

マンフレッド氏は、28日午後のニュースカンファレンスで処分を発表。グリエルは、ワールドシリーズの残りの試合への出場停止は免れたが、2018年シーズンの無給での出場停止処分により、1,200万ドル(132億円)の給与のうち、322,581ドル(約3500万円)を失う。アストロズはこの金額をチャリティに回すことに同意しているという。また、グリエルは、オフシーズンに倫理訓練を受けることが要求された。

グリエルは、アストロズの声明を通じて「自分が行なった差別的ジェスチャーには言い訳ができない」と非を認め、「私の行いによって傷つけられたすべての人々に心より謝罪する」と発表した。
さらに、「特に、私が尊敬しているピッチャーのダルビッシュに謝りたい。また、ドジャース、アストロズ、メジャーリーグ、そしてすべてのゲームのファンに謝罪をしたい」と述べた。

試合直後、ダルビッシュは記者会見で、グリエルの行為を非難したが、その後、ツイッターで今回の件で学び、前に進もうと前向きな発言を行なった。

完璧な人間なんていない。君も僕も含めてね。今日の彼の振る舞いは正しくないが、彼を非難するよりも、学ぶことに力を注ぐべきだと思っています。
今回の件から、何かを学ぶことができれば、それは、我々にとって大きな一歩となる。
こんな素晴らしい世界にいるのだから、怒りを向けるよりも、ポジティブになって、前に進もう。みんなの大きな愛を信じています。

このコメントには、賞賛の声が寄せられた。

「完璧な対応です。ユーさん、なんと優れたふるまいだろう。」

「ドジャーズのファンではないですが、尊敬します。」

この問題は、他の選手のジェスチャーにも飛び火している。

ドジャースのファンは、これを無視してるってのがいいね。

米国では、人種差別的な行動への非難の声が毎日のように上がっている。

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