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米FDA前長官 新型コロナ抑制策 期待どおりにいかず

3日、CBSの報道番組「Face the Nation」に出演したスコット・ゴットリーブ前食品医薬品局長官は、国内で実施している新型コロナウイルスの感染拡大の抑制策について、「期待どおりにいかなかった」と語った。

ゴットリーブ氏は、現状について「国全体を見てみると、本当に複雑な状況だ」と述べ、感染数が減少しているニューヨーク州などトライステートエリアを外して考えると、「全国では、入院や新たな感染症例は上昇し続けている。約20州で、感染数の上昇を観測している」と語った。この中には、経済再開に向けて規制緩和を開始したテキサス州やテネシー州も含まれている。

続けて「抑制は失敗ではないが、期待どおりにいかなかったといって差し支えないと思う。現時点で、全国の新規感染数と死者数が、より顕著に下降し始めるものと予測したが、そのようにはならなかった。」と語った。

死者数について、6月末までに全国で10万人を超えると見通しを述べた。感染拡大は持続すると予測を述べ、1日あたりの新規感染者数2万~3万人、死者数1,000人が「ニューノーマル」になるだろうと語った。

現在米国の新規感染者数は1日あたり約3万人、死者数は2,000人ほどで推移している。

政府の新型コロナウイルス対策チームは3月31日、ウイルス感染による死者は10万人から24万人になると予測を示した。一方、トランプ大統領は4月中旬の記者会見で、死者数は6万人から6万5,000人だろうと考えを述べていた。

ジョンズ・ホプキンス大学によると、3日時点の米国の感染者数は115万8,041人、死者数は6万7,682人となった。

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