世論調査が回復しない場合、トランプ氏選挙撤退の可能性? 共和党選挙参謀が示唆

共和党の選挙参謀の一部は、世論調査の数字が回復しない場合には、トランプ大統領が選挙を撤退する可能性があることを示唆した。FOXニュースが報じた。

このうちの1人は匿名で「早すぎるが、世論調査が悪化し続ければ、彼がドロップアウトするシナリオも見える」と語った。また別の人物は「その話を聞いたが、本当か疑わしい」と述べ、「勝利する方法がなくなったと考えた場合に、彼が辞退するというのが私の予想だ」と語ったという。

取材を行ったFOXビジネスのシニア・コレスポンダント、チャールズ・ガスパリーノ氏は、撤退の可能性が語られたのは初めてだと指摘。また「共和党の主要な人物」が、トランプ氏の精神状態を「もろくなっている」と描写したと明かした。

ガスパリーノ氏は、これらの話について「まだ納得していない」と述べつつ、撤退の憶測は、トランプ氏の敗北と、共和党が上院を失い、左派の躍進によって党のアジェンダが撤廃されることに対する、選挙参謀の危機感を示していると語った。

主要な世論調査を集計するRealClearPoliticsの指標では、現在、バイデン氏がトランプ氏を9.2ポイントリードしている。5月の差は、4~5ポイント台で推移したが、ジョージフロイド氏暴行死事件以降、差が拡大している。なおFOXニュースが6月に実施した世論調査では、バイデン氏が約12ポイントリードしている。

一方、トランプ陣営のスポークスマンはFOXニュースに対し、報道は「フェイクニュースの最たるもの」と否定。2016年大統領選でクリントン氏が世論調査でリードしていたことを指摘し、メディアの世論調査は「トランプ大統領に関してはいつも誤っている。虚偽のストーリーを設定するために、共和党支持者のサンプルを少なくしている。投票見込みのある有権者をスクリーニングしていない。」と反論した。

なお、RealClearPoliticsによる2016年選挙日時点の両者の差は3.2ポイントで、ヒラリー氏が上回っていた。選挙では、一般投票でヒラリー氏が2.1%上回ったが、トランプ氏が選挙人の過半数を獲得し、勝利した。