ジュリアーニ氏がツイートした 反トランプメンバーによる陰謀とは?

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元ニューヨーク市長で、現在はトランプ大統領の顧問弁護士として度々メディアに登場するルディー・ジュリアーニ氏は4日、自身のメッセージが反トランプグループによって妨害されたとしてツイッターを非難した。

ジュリアーニ氏の指摘する妨害されたメッセージとは、11月30日に配信したもので、メッセージ中のハイパーリンクをクリックすると、「ドナルド・トランプは国家の裏切り者だ」というメッセージが現れる。ジュリアーニ氏はこのツイートで、アルゼンチンのG-20に合わせて、ロシアゲート疑惑の捜査を進めるロバート・モラー特別検察官がマイケル・コーエン氏を起訴したとして、大統領の外交を意図的に妨害しようとしている非難している。この後、大統領はプーチン大統領との1日の会談をキャンセルした。

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誰の仕業?

反トランプメッセージは一見、何者かによる不正行為に見えるが、”G-20.In”とピリオドの後に、ジュリアーニ氏がスペースを入れ忘れたため、ツイッターがハイパーリンクと認識し、飛び先のURLが単に立ち上がるに過ぎない。
ジュリアーニ氏のツイートの翌日、リンク先のウェブサイトは、アトランタ在住で、Webデザインの仕事をするジェイソン・ベラスケスさんが作成したことが判明した。地元アトランタのテレビ局、11Aliveに出演したベラスケスさんは、金曜日(30日)の午後6時頃にジュリアーニ氏のメッセージに偶然リンクが貼られていることを発見。6ドルで”G-20.In”ドメインを購入し、ウェブサイトを作成したという。目的については「スーパーファン」と、単なる楽しみのために作成したことを明かした。

テクノロジー音痴?

ジュリアーニ氏は、2017年にトランプ政権のサイバーセキュリティ顧問に指名されており、自身でサイバーセキュリティの会社も運営しているという。単純ないたずらが見抜けなかったことはあるまい。冗談か、これに乗じて、右派系にありがちなSNSによるバイアスなどの陰謀説を流布しようとしたのかもしれない。