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Qアノンに心酔?米最高裁判事の妻 投票不正説を支持

先日、昨年1月6日のトランプ支持者の集会「ストップ・ザ・スティール(投票を盗ませるな)」に参加していたことを自ら認めたクラレンス・トーマス最高裁判事の妻、バージニア・トーマス氏(65)。大統領主席顧問に送った一連のテキストメッセージで、選挙結果を覆す取り組みを支持し、戦略を助言するなどしていたことがわかった。メッセージの中には、Qアノン信奉者らの主張を支持するような内容もあった。

テキストメッセージは、当時大統領主席補佐官だったマーク・メドウズ氏が、議事堂襲撃事件の下院調査委員会に提出した資料に含まれていたもので、このコピーを入手したワシントンポスト紙とCBSが内容を明らかにした。

やりとりは29回あり、このうち21件がトーマス氏から送られ、8件がメドウズ氏が返信したものだった。大半は、選挙から2日後の11月5日から24日の間に送信されたものだった。

あるメッセージで、トーマス氏は「本当だといいのだが、全く知らなかった」と述べた上で、「12州で配られた透かし入りの投票用紙が、トランプと軍による正義のおとり作戦の一環だった」と送信。さらに、右派のウェブサイトで出回っていた一節を引用し、バイデン親子や役人、議員、メディア関係者らが拘束され、グアンタナモに送られて反乱罪で軍事裁判にかけられるといった旨のメッセージを送っていた。

トランプ弁護団に一時加わった弁護士のシドニー・パウエル氏について、チームを主導し、代表になるよう支援してほしいと要望を伝え、「クラーケンを解き放ち、左翼がアメリカを倒すことから救ってほしい」となどと訴えた。弁護団の会見を見て「シドニーと彼女のチームは詐欺の証拠で溢れているようだ」と支持を表明したほか、「ルディが今していることに涙が溢れている!!!!」と、白髪染めが頬からしたたり落ちる姿が話題になったルディ・ジュリアーニ氏にも言及した。

陰謀論者と指摘のある人物のインタビューや、右派コメンテーターのビデオのリンクをシェアし、さらに、接戦各州でトランプ支持者らが行っていた集会に参加する共和党議員らが少ないと不平を漏らした。

このほか、バイデン氏の勝利を「史上最大の強盗」と呼び、敗北を認めないよう繰り返し訴えていた。

なおポスト紙は、本人に加え、クラレンス・トーマス判事にもコメントを求めたが、両者とも回答は得られていないと伝えている。

テキストメッセージについて、デイリービーストの記者、ウィル・ソマー氏はツイッターで、トーマス氏がQアノンに夢中になっていることを明らかにしたと投稿。透かし入りの投票用紙が民主党の投票不正を追跡するために使用されたとする虚偽情報や、民主党のエリートがグアンタナモに投獄されるといったアイデアは、Qアノンの主張そのものと指摘した。

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