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ジョージ・フロイド像 設置直後にペンキでいたずら

ニューヨークのユニオンスクエアで3日、ジョージ・フロイド像が、ペンキで汚損される出来事があった。

「SEE INJUSTICE」と名付けたられた像は、昨年警察官に射殺されたブリオナ・テイラー氏(Breonna Taylor)氏と、公民権運動の活動家ジョン・ルイス(John Lewis)下院議員の像と共に、3日前に設置されたところだった。他の2体に被害はなかった。

ニューヨークポスト紙によると、監視カメラの映像には、午前10時頃、男性が容器で何かを混ぜた後、スケートボードに乗りながらグレーのペンキをぶちまげ、そのまま逃走したという。

ニューヨーク市警察は当初、監視カメラの映像は公開しないとしていたが、4日男の動画を公表した。

3体の像はアーティストのChris Carnabuci氏がデザインし「Confront Art」が制作した。

Carnabuci氏は、ニューヨークタイムズに対し「仰天するほどではなかったものの、非常に腹立たしい思いだ」と心境を述べた。さらに「これらの行為は、われわれの道のりは長く、まだ戦いを止めることはできないということを思い起こさせる」と語っている。

ジョン・ルイス像
ブリオナ・テイラー像
©mashupNY

白人警察官に首を膝で押さえつけられ死亡したジョージ・フロイド殺人事件をきかっけに、全米で激しい抗議活動が起き、体系的人種差別や、警察による暴力撲滅を訴える「ブラックライブズマター」ムーブメントを巻き起こした。

なおフロイド氏の像は、今年6月19日の奴隷解放記念日(ジューン・ティーンス)に、ブルックリンのフラットブッシュで初めて披露された。その際も、白人至上主義者の団体「パトリオット・フロント」によって汚損されている。

像は、ユニオンスクエアで今月30日まで展示された後、他の都市で展示。最終的にはオークションにかけられる予定となっている。

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