FRB 利下げの必要なし- 政策金利据え置きを決定

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米連邦準備制度理事会(FRB)は、30日と1日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を2.25%から2.5%の範囲で据え置く方針を決定した。

声明では、インフレがターゲットの2%を下回っているとしつつ、経済活動について「堅調に上昇している」と発表。第1四半期は消費と設備投資が低下したものの、雇用が安定的に増加し、失業率が低水準にとどまっていると述べた。

パウエルFRB議長は記者会見で、「我々の政策スタンスは現時点で適切であり、(利上げ・利下げ)どちらの方向への動きを支持する強い根拠はない」と述べた。低水準なインフレについて、第1四半期のコア指数から「部分的または全体の減少が一時的であると考える十分な理由がある」と述べ、上向くとの予測を示した。

トランプ大統領はFOMC会合中の30日、中国を引き合いに出しつつ「1%程度の利下や部分的な量的緩和をしていたならば、(経済は)ロケットのように上昇するだろう」と、利下げを求めるツイートをしていた。

パウエル議長は会見で、「我々は非政治的な機関で、それは短期的な政局について考慮しないということだ。それについて議論していないし、いずれにせよ考慮に入れることはない」と語った。またホワイトハウスが、FRB理事にスティーブン・ムーア氏の指名を検討していることについて「Fedの候補者に係わるのは全くもって私の枠割ではない」と語った。

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