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ノトーリアスBIG暗殺事件 元FBI捜査官が語る真相とは

元FBI捜査官のフィル・カーソン氏と映画プロデューサーのドン・シコルスキ氏は、ニューヨークポスト紙のインタビューで、1997年にロサンゼルスで起きた伝説のラッパー、ノトーリアス・B.I.G.(本名 クリストファー・ウォレス)暗殺事件は、デス・ロウ・レコードの創設者、マリオン・シュグ・ナイト(Suge Knight)氏が資金を融通し、当時ネーション・オブ・イスラムのメンバーで、ヒットマンとして雇われたアミール・ムハンマド(Amir Muhammad)氏が、警官の助けを得て、実行したと話した。

事件の捜査に2年間関わったカーソン氏は「すべての証拠は、アミール・ムハンマドを指しており、彼こそが引き金を引いたのだ」と主張。多くの人々が計画に関与したと述べた。

また、ロサンゼルス市の警察官が事件に関わった証拠がある上、ロス市警と市の検察官によって、捜査を妨害されたと語った。

ムハンマド氏は、ロス市警の警官デヴィッド・マック氏と友人だったといい、ムハンマド氏が実行犯であることを示す目撃証言と資金的な証拠があるという。同氏は、一時的に容疑者とされたが、起訴されることはなかった。

ポスト紙によると、現在61歳のムハンマド氏はジョージア州で、不動産ブローカーとして暮らしており、本名のハリー・ビルアップス(Harry Billups)を名乗っている。

資金について、カーソン氏は、2パックが暗殺されたことに腹を立てたシュグ・ナイト氏が融通したと説明。「シュグには、暗殺費用の支払いのために財務面の手助けをしたデス・ロウ・レコードの会計士がいた」と語った。ただし費用がいくらであったか、明らかでないという。

カーソン氏はまた、暗殺のもともとのターゲットはビギーではなく、先を走行する車に乗車していた音楽レーベル「バッド・ボーイ・エンターテインメント」の創設者ショーン・パフィ・コムズ(Sean “Puffy” Combs)氏だったと話した。

ロサンゼルスが拠点のデス・ロウ・レコードは当時、業界の覇権を巡ってバッド・ボーイと対立関係にあった。

事件の真相に迫った映画「City of Lies」のプロデューサー、シコルスキ氏も、すべての証拠が「アミール・ムハンマドが殺人犯であることを示している」と語った。

シコルスキ氏は、映画を監督したブラッド・ファーマン氏とともに、事件に関する非公開の裁判資料を読んだ数少ない人物の一人だとしており、資料には「殺害をしたのは誰か、なぜロス市警が隠蔽をしたのかを描いた圧倒的な証拠がある」と話した。

シコルスキ氏はまた、捜査官たちは、ロス市警のマック氏に加えて、デス・ロウ・レコードの雇用記録に乗っていたもう一人の警官、ラファエル・ペレス氏も、事件に深く関与していたと考えていたと語った。2人の警官の名前は、遺族が市を相手に2002年に起こした民事訴訟に提出された資料に書かれているという。

ポスト紙が入手した資料の一部には「ロス市警自身が、マックとペレスがウォレスの殺害に関与したと主張した」と書かれており「ロサンゼルス市が、内部調査を知った人物、またはこれに関与した人物に対して、すべての発見を妨害しようとした」と記載されているという。

遺族による民事訴訟は、連邦裁判所判事の命令によって、非公開のままとされている。また暗殺の犯罪捜査は、公式には継続しているが、シコルスキ氏とカーソン氏は、過去数年ほとんど動きがないと指摘している。

映画「City of Lies」は、事件を扱ったノンフィクション「LAbyrinth(2003年)」を元に制作された。ジョニー・デップが、実在のロサンゼルス市警のラッセル・プール刑事(2015年に他界)を、フォレスト・ウィテカーが架空のジャーナリスト、ジャック・ジャクソンを演じている。

2018年にイタリアの映画祭でプレミア上映された。米国では当初の予定が延期され、今年3月に劇場公開された。

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