米ロックバンド「フー・ファイターズ」のドラマー、テイラー・ホーキンス（Taylor Hawkins）さん（50）が滞在先のホテルで死亡した件で、南米コロンビアの首都ボゴダの捜査当局は、死因は薬物摂取による可能性があると発表した。デイリーメールが報じた。
25日、ボゴダ市内にあるフォーシーズンズ・カーサメディナで、テイラー・ホーキンスは胸の痛みを訴えた。ホテルスタッフが救急隊に連絡したが、隊員が到着した際にはすでに死亡していたと報じられている。
ボゴダ警察は声明で「死因は確定していない」とした上で、「近い人物によると、死亡は薬物摂取に関連する可能性がある」と発表したという。
地元コロンビアのジャーナリストは、現場検証を行った警察官が、検察官にコカインのような白い粉を発見したと告げたと伝えている。また地元メディアは、室内からLSDなどの幻覚剤が見つかったとする報告書があるとも報じている。
フー・ファイターズは南米ツアーの際中で、この日は、フェスティバル「エステレオピクニック」の出演を予定していたが、主催者側は、「深刻な病状」により、公演の中止を発表していた。3月20日には「ロラパルーザ・アルゼンチン」に出演。28日には「ロラパルーザ・ブラジル」のヘッドライナーを務める予定だった。
バンドの公式アカウントは、ツイッターに「悲劇と早すぎる死に打ちのめされている」と投稿。「彼の音楽の精神と場を明るくするような笑いは、永遠に生き続ける」と発表した。
— Foo Fighters (@foofighters) March 26, 2022
ホーキンスさんは1972年、テキサス州フォートワースで生まれ、カリフォルニア州ラグーナビーチで育った。アラニス・モリセットのツアー・ドラマーを務めた後、1997年にフー・ファイターズに加わった。バンドは1994年、ニルヴァーナのカート・コバーンが自殺した数カ月後に、ドラマーのデイブ・グロールによって結成された。
フー・ファイターズは昨年、アルバム「Medicine at Midnight」をリリース。今年2月にはアルバムに関連したホラー・コメディ映画「Studio 666」を公開したところだった。
デイリーメールによるとホーキンスさんは、2001年に過剰摂取により2週間昏睡状態に陥ったことがあるなど、薬物の使用に苦しんでいることを公にしていた。