【米中間選挙】激戦フロリダ州 上院選、州知事選で再集計に

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フロリダ州は10日、上院議員選挙と州知事選挙、農務長官選挙について、機械による再集計を実施することを発表した。

フロリダ州法は、得票差が0.5%以下の場合に再集計を行うことを定めている。ケン・デッツナー州務長官は州法に基づき再集計を命じ、期限を11月15日午後3:00までと定めた。
土曜午後の段階の上院選の集計結果では、州知事から上院選に立候補したリック・スコット氏(共和党)が現職のビル・ネルソン民主党上院議員を0.15ポイント(約12,500票)の僅差でリードしている。

ネルソン議員は9日、郵送による投票と暫定投票の確認手続きを巡って、州務長官に対して訴訟を起こした。フロリダ州法では、不在者投票と暫定投票について、有権者の署名が記録された署名と一致した場合にのみ有効とされる。手続きについて、代理人のマーク・エリアス氏は地域ごとに署名確認の基準が異なるとし、「統一された基準がない上に、十分なトレーニングが行われておらず、エラーが高い確率で起きる」と問題を指摘した。

一方、リック・スコット氏は、ブロワード郡とパームビーチの選挙管理官に対し、見集計の投票数などの記録の開示を巡って訴えを起こしている。

これに対し、上院の共和党議席を拡大したいトランプ大統領はツイッターで、マーク・エリアス弁護士を「選挙詐欺弁護士」と呼び、「詐欺を暴くためにより優れた弁護士を送り込む」と発表した。

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州知事選では、ロン・デサンティス(Ron DeSantis)氏(共和)が0.41ポイント(33,000票)でアンドリュー・ギラム(Andrew Gillum)氏(民主)をリードしている。
ギラム氏は投票日の夜に落選を認めていたが、10日に記者会見を開き、「(勝利を)譲った言葉を、すべての票をカウントするという妥協のない、堂々とした呼びかけに置き換えさせていただく」と発表した。