10日間以上回り続ける羊の大群がミステリアスと話題

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中国北部の内モンゴルの牧場で、10日以上休むことなく、グルグルと輪になって歩き続ける羊の群れがいるという。あまりに奇妙な姿に、ネットでは何か不吉な出来事の前触れではと勘繰る声が投稿されている。

中国の国営メディアPeople’s Dailyが「羊の大ミステリー!」とツイッターに投稿した映像には、羊たちが、ほぼ完璧なサークルを描きながら歩く姿が撮影されている。

キャプションでは「何百頭もの羊が10日以上歩き続けている」ものの、「羊たちは健康で、奇妙な行動の理由は謎のまま」と説明が加えられている。

英紙メトロは、羊たちが回り始めたのは今月4日だと伝えている。飼い主のミャオさんによると、当初、数頭の羊が回り始め、いつの間に群れ全体が加わっていた。

牧場には、全部で34の囲いがあるが、「ナンバー13」の囲いにいた羊だけが回り続けているという。この間、餌を食べたり、水を飲んだりしているかは不明。

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原因は明らかになっていないが、ニューヨークポスト紙は、細菌で引き起こされる「リステリア症」(回旋病)の可能性を指摘している。医学事典のメルク・マニュアルによると、リステリアに感染した動物は、食欲が減退し、うつ状態や見当識障害を発症する。角に向かって突進したり、何かに寄りかかったりするほか、弧を描いたりする。病気は、腐敗した牧草などから発生するが、羊の場合、症状が出始めてから24から48時間以内に死亡するという。

ポスト紙のコメント欄には、「アポカリプスの前兆?」「また疫病のアウトブレイク?」など不吉な予感がすると主張するユーザーや、「どこぞやの政府のようだ。手がかりなく歩き回っている」「いつも同じ政党に投票するNY州の有権者のようだ」「Qアノンみたい」「1人が無意味に歩き始めたら、他の人も加わる。結局われわれも羊と同じ」などと政治や社会情勢にからめたコメントも投稿されている。