「わたしのマスクの何が悪い」スピリット航空機内、ネックゲイター巡り、乗客と客室乗務員がバトル

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米航空会社スピリット航空の機内で、ネックゲイターを巡って客室乗務員と乗客が言い争う騒ぎがあった。

乗客が自ら撮影した動画がツイッターにシェアされており、反響を呼んでいる。

動画は、航空会社から配布されたマスクの代わりに、星条旗柄のネックゲイターを着用した男性が、通路に立った客室乗務員に「わたしはマスクをしている」と主張するところから始まる。

これに対し、客室乗務員は首を横にふり「No」と否定。ネックゲイターの布の下には何があるのかと尋ね、男性のマスクは「違法だ」と続けた。

「誰が決めた。わたしのマスクの何が問題なんだ。」と反論する乗客に対して、乗務員は「疾病予防管理センターによると違法だ」と回答した。

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2人の応酬は続き、乗客が「これと同じマスクを着用して20回ものフライトに搭乗している」と主張すると、乗務員は最後に「まぁいいでしょう。当機の着陸時に当局があなたをお待ちしていますから」と言葉を残して立ち去った。

18日に投稿された動画には、多くのコメントが寄せられている。

「これはフェイスカバーで、完全に許容範囲だ」「客室乗務員は、フェイスカバーが何か、自分の希望を元に決めてはならない。半分の人はネックゲイターを着用しているのだ」といった声や、「嫌がらせだ」「乗務員は解雇されるべき。失礼で、不愉快、何もわかっちゃいない」「カレンには感受性訓練が必要だ。できれば解雇した方がよい」など、乗務員の態度を批判する声が投稿された。

一方、「乗務員が正しい」と擁護する声のほか、星条旗の柄が理由だったのではないかと憶測するコメントも多く寄せられた。

これに対して、スピリットは「安全性はスピリット航空の最優先事項です。疾病予防管理センターは、ゲイターは効果的でない可能性があると注意を促しており、われわれは乗客にゲイターを折り曲げて、2重にするよう求めている」と説明。さらに「われわれのポリシーを満たす星条旗のついたマスクで、誇りを表現したいお客様は歓迎している」と加えた。

また「客室乗務員は、乗客とスタッフの安全のため、われわれのポリシーを実行しようとした」と客室乗務員の対応を擁護。「シェアされた動画クリップは、適正なマスクを提供したが、お客様が拒んだ後の、やりとりの一部を示しているに過ぎまない。」と述べた。

なお、スピリット航空のウェブサイトでは、「当社のフェイスカバー要件に従わない場合、スピリット航空の今後の航空特典を失うことになる」と表記されている。