観光名所チャージングブブル(Charging Bull)の前に設置されたフィアレスガール(恐れを知らない少女,Fearless Girl)が27日夜、突如姿を消した。
像を設置した資産運用会社のステート・ストリート・グローバル・アドバイザー(State Street Global Advisors)によると、ブロンズ像は常設に向けて、一時的に撤去された。元のボウリング・グリーンの設置場所には、少女の足跡をかたどった銘板が置かれた。像はニューヨーク証券取引所に設置される。
She's on the move! #FearlessGirl is on her way to her new home. While she's away, #StandForHer
— State Street Global Advisors (@StateStreetGA) November 28, 2018
像は、金融企業をはじめとした各産業におけるジェンダー・ダイバーシティの重要性を訴えるため、2017年3月7日ウーマンズデーの前日に設置された。
市は当初1週間限定で設置を許可したが、多くのメディアで話題となり、複数回の延長を経て、今年2月に常設が決定した。しかし、設置場所については、歩行者に危害が及ぶ危険性があるため、別の場所に移設すると4月に発表されていた。
少女像は、男性優位社会に対して、毅然と立ち向かうように見える姿が賞賛される一方、チャージングブブルを製作したアーティスト、アルトゥーロ・ディ・モディカ(Arturo Di Modica)氏は、「広告による奇策であり、作品意図が歪められ、連邦著作権法(VARA)による著作権の侵害」だと非難する声も上がった。
像は12月31日までに再び設置される予定。