国際女性デーの前日、3月7日にウォール街付近に突然現れた少女のブロンズ像が話題になっている。
少女像は、観光客にも人気の巨大な雄牛のブロンズ像チャージングブル(Charging Bull)の数メートル先に、腰に両手を当て、立ちはだかるように立っており、「フィアレスガール」(恐れを知らない少女,Fearless Girl)と名付けられた。


像を設置したのは、ボストンを拠点とする世界3番目の運用規模を誇る資産運用会社ステート・ストリート・グローバル・アドバイザー(State Street Global Advisors)。少女像には金融企業をはじめ、各産業におけるジェンダー・ダイバーシティの重要性を訴える意味が込められている。
同社によると、女性が強くリーダーシップを発揮している企業では、同業他社に比べ、高い投資収益性を生み出しているという結果が出ている。しかしながら、ラッセル3000株価指数の企業の4分の1には、女性の役員がいないという。
また、同社が昨年開始した、ジェンダーダイバーシティを指数とした金融商品に触れつつ、多様性のある役員登用が経営体質を強化するとの考えを述べ、3500社以上の企業のシェアホルダーとして、ジェンダー・ダイバーシティを一層重視する姿勢を強調した。
設置2日目にして、既にチャージングブルと並び、観光名所の1つに。記念撮影をする人たちが続出。
#Fearlessgirl … @McCann_WW really nailed it on this one! ??? #iwd #DiaInternacionalDeLaMujer #Marketing #withameaning pic.twitter.com/TYnATAaoJV
— Gesner Filoso (@GesnerFiloso) 2017年3月9日
The @FDMGroup NY ladies stand tall with the #FearlessGirl installation on #WallStreet #InternationalWomensDay #BeBoldForChange #fdmcareers pic.twitter.com/ggskKA3PPw
— Monica Hogan Thysell (@MonicaThysell) 2017年3月8日
A statue of a #FearlessGirl is now staring down the Wall Street bull. Will she smash the glass ceiling? #IWD2017 pic.twitter.com/yo9fPdLnCl
— Olivier Branford (@OlivierBranford) 2017年3月8日
少女像の設置期間については、ニューヨーク市から1週間の設置許可が出ている。投資会社は現在、1ヶ月の延長を求めているという。
[Update 3.15.2017]
設置期間の延長が決まり、4月2日まで設置されることとなった。NY Daily Newsによると、ニューヨーク市の市政監督官を務めるLetitia James氏が、ブロンズ像の常設を呼びかけている。