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婚約者に逮捕状 ギャビーさん殺害事件

連邦捜査局は23日、殺害されたガブリエル・”ギャビー”・プティトー(Gabrielle ‘Gabby’ Petito)さんと共に旅をしていた婚約者ブライアン・ランドリー(Brian Laundrie)氏(23)が連邦大陪審によって起訴されたことに伴い、ワイオミング州連邦地方裁判所が本人への逮捕状を発行したと発表した。

報道によると、起訴状では、ランドリー氏は8月30日から9月1日の間、ワイオミング州とその近辺で、キャピタルワンのデビッドカードに不正にアクセスし、1,000ドル以上を使用したとされている。

捜査当局は声明で、逮捕状はランドリー氏の逮捕を可能にするものだが、全国の捜査官は引き続き、プティトーさん殺害の事実と状況の捜査につとめると発表。ランドリー氏の居場所に関する情報提供を呼びかけると同時に、8月27日から30日の間、スプレッド・クリークにあるキャンプ場で2人と接触した人物や、2人が使用していた白いバンの目撃情報も求めていると述べた。

FBIは殺害事件に関して、ランドリー氏を「参考人」のままとしている。ランドリー氏の代理人スティーブ・ベルトリーニ(Steve Bertolino)弁護士は、逮捕状はプティトーさんの死後にあった活動に関するもので、死亡とは関係がないと話すなど、事件の容疑者になっていないことを強調した

ランドリー氏はどこに?

プティトーさんとアメリカ横断旅行に出かけたランドリー氏は今月1日、フロリダ州ノースポートの自宅に1人で帰宅。しかし、14日にカールトン保護区に出かけると言って家を出たまま、行方不明となっている。

FBIと地元警察は、カールトンを中心にドローンや警察犬、オフロードカーを使い、連日大規模な捜索を行っているが、手掛かりは見つかっていない。
1万ヘクタール以上の広大なカールトン保護区は、湿地帯でワニやヘビなどが多数生息しているという。

2人の最後の足取りは?

8月末の2人の足取りに大きな注目が集まっているが、最近になって、ランドリー氏の不審な行動を目撃したという情報が相次ぎ報じられている。

ニューオーリンズ出身のニナ・セリー・アンジェロ(Nina Celie Angelo)さんはFoxニュースに対し、先月27日、ワイオミング州ジャクソンホールにある飲食店「Merry Piglet」で、ランドリーさんが店のスタッフと激しく言い争う姿を目撃したと語っている。店にはプティトーさんもいたという。

アンジェロさんはこの日午後1時ごろ、2人の隣の席に座っていた。ランドリー氏は「勘定やお金について議論しているようだった」と説明。「叫ぶほどではないものの、攻撃的な様子」だったと言い、飲食店のスタッフやマネージャーらと口論をし、何度も店の出入りを繰り返していたと語った。プティトーさんは、スタッフにランドリー氏のふるまいを謝罪していたという。

店側も今月23日、2人が来店していたことを認め、FBIに捜査協力を行っているとSNSで発表した。

一方、4年間バンライフを送っているというグラフィックデザイナー、ジェシカ・シュルツ(Jessica Schultz)さん(38)は、TikTokの動画で、先月26日から28日にかけて、ランドリーさんや白いバンを目撃したと明かした。

26日には、狭い道をノロノロと運転しているランドリー氏を見かけたと言い、「一般的な」白人の男の子に見えたが、「ぎこちなく、混乱しているようだった」とその時の印象を語った。プティトーさんの姿はなかったという。
さらに、バンがキャンプ場ではない場所に停車しているのを目撃したと述べた。この時、車内には誰もおらず、ハンモックをかけたり、キャンプをしている様子がなかったことから「奇妙だ」と感じたと述べた。

これまで2人は24日に、ユタ州ソルトレイクシティのホテルをチェックアウトしたことが分かっている。
プティトーさんと母親が最後に電話で話したのは25日で、グランドティトン国立公園からだった。

母親が最後に受け取ったテキストメールは30日で、電話が通じないことを示す「ノーサービス・イン・ヨセミテ」だった。

連邦捜査当局は今月19日、グランドティトン国立公園の東部、ブリッジャーティトン国立森林公園(Bridger-Teton National Forest)にあるスプレッド・クリークのキャンプ場で、プティトーさんの特徴と一致する遺体を発見したと発表した。21日には、遺体はプティトーさんのものと断定。殺人事件として捜査すると発表した。

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