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熊の尿を沸かそうとして山火事に? 放火罪で自称「シャーマン」の女が起訴

先週月曜日に発生したカリフォルニア州北部の山火事「フォーン火災」に関して、シャスタ郡当局は、ハイキングをしていたアレクサンドラ・スベルネバ被告(30)を放火罪で起訴した。ワシントンポスト紙が報じた。

山火事は現在60%鎮火したと報告されている。これまでに8,500エーカーが消失した。消防隊員3名が負傷し、184件の構造物が破壊された。

スベルネバ被告はパロアルト在住で、リンクトインでは職業を「シャーマン」と記載しているという。24日に行われた罪状認否で、無罪を主張している。

起訴状によると、22日、カリフォルニア州森林保護防火局の職員が、採石場で起きた森林火災を評価するために現場を訪問した。この際、私有地に不法侵入する白人女性を目撃したという現場作業員の話をもとに、女性を探したが見つからなかった。この夜になって「フォーン火災」がはじまると、消火作業に当たった職員らが、火元近くでスベルネバ被告を発見した。脱水症の検査をした後、取り締まり当局者が手荷物を調べると「ライターと酸素カートリッジ、緑色の葉っぱの入ったピンクと白色のアイテム」が見つかった。スベルネバ被告は、葉をこの日に吸ったと話したという。

スベルネバ被告はまた、ハイキングの途中、水溜りの水を飲もうとしたが、熊の尿が含まれていたと供述。ティーバッグでこして、火をつけて沸かそうとしたが、「火を起こすには濡れすぎていた」と話したという。その後もハイキングを続けたが、煙にあい、消防署の職員に助けを求めたと述べた。

次回の出廷は10月5日。緊急事態宣言下での放火により、最大で禁錮9年の刑を言い渡される可能性がある。シャスタ郡のステファニー・ブリジット地方検事は、火事は収まっておらず、訴因が追加される可能性があるとも話している。

さらに捜査当局では、スベルネバ被告が、シャスタ郡で起きた他の放火に関わった可能性も視野に捜査を進めているという。

カリフォルニア州森林保護局によると、今年はすでに山火事で200万エーカーが焼失した。J.T. ズリンガー消防指令長は、シャスタ郡で拘束された放火犯は14人で、州全域で103人に上っていることを明らかにしている。

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