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米フロリダ 極右活動家が共和党予備選で勝利、トランプ氏祝福

8日に投開票が行われたフロリダ州第21選挙区の共和党の連邦下院議員予備選で、極右活動家のローラ・ルーマー氏が当選を果たした。

民主党では、現職のロイス・フランクル議員が本選に駒を進めた。

パームビーチを含む同地区では、トランプ大統領とメラニア夫人が有権者として登録している。夫妻は昨年9月、マンハッタンからパームビーチに所有する別荘、マー・ア・ラーゴ・クラブ(Mar-a-Lago Club)に、居住地を変更していた。

トランプ大統領はツイッターで「おめでとう、ローラ。ペロシの手先に勝利する可能性が大いにある」と祝福した。

ルーマー氏には、先月トランプ大統領が恩赦を与えたロジャー・ストーン氏、マット・ゲイツ下院議員らが支持を表明していた。

▼トランプ氏のツイートに答えるルーマー氏

現職のフランクル議員は現在4期目。2018年の中間選挙では、予備選と本選ともに対抗馬がいなかった。11月の選挙では再選が有力視されている。

ルーマー氏はこれまで、反イスラムや陰謀論を支持する言動により、ソーシャルメディアや配車サービスなどのプラットフォームからアカウントを停止されている。

Voxによると、2017年11月、ISISを支持する男性がマンハッタンで起こしたトラック突入事件の後、ローラ氏は「イスラム以外のウーバーまたはリフトをつくることを必要としている。イスラム移民のドライバーをサポートしたくない」とツイッターに投稿。この後、ウーバーとリフトはローラ氏の利用を禁止した。なお、事件では8人が死亡、12人が負傷した。犯人はウーバーの運転手だった。

2018年には、フロリダ州パークランドで起きた高校銃乱射事件に関し、アレックス・ジョーンズ氏の極右ニュースサイト「Infowars」の報道に参加。銃暴力に反対を唱える生徒らは「何者かによって書かれたスクリーンまたはノートを読んでいる」などと主張。同年のサンタフェ高校銃乱射事件では、当時、生徒らは集団で集団災害訓練をしていたと示唆するなど、事件自体を否定する考えを示した。

2018年11月には、イスラム教徒のイルハン・オマール下院議員に対する憎悪発言によって、ツイッターのアカウントを停止された。その後、ツイッターは保守派に対する不当な検閲をしているとして、ニューヨークのヘッドクオーターで抗議活動を実施。黄色いダビデの星のついた上着を着用し、ドアに自身を手錠でつなぐなどのパフォーマンスを行った。なお、ルーマー氏はユダヤ教徒。

先週、ジョージアで行われた共和党下院予備選では、Qアノン支持を公言するマージョリー・テイラー・グリーン氏が当選を果たした。同氏は過去、人種差別、イスラム憎悪、反ユダヤ的な発言をしていたことが判明している。グリーン氏の選挙区は共和党が強く、当選する可能性が高い。アダム・キンジンガー(イリノイ 共和党)下院議員は日曜、CNNに出演し、「Qアノンが政治の主流に入り始めた」と警戒感を示し、党として反対するべきだと呼びかけた。

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