タコス早食い競争で窒息死、遺族が主催者を提訴

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カリフォルニア州フレズノで開催されたアマチュアのタコスの早食いコンテストで窒息死した男性の遺族が、主催者に過失があるとして訴訟を提起した。地元紙フレズノビーが伝えた

マーシャル・ハッチングスさん(18)は、父親のダナさん(41)は早食い競争に伴うリスクと危険性を知らされていなかったと主張。イベントを主催したフレズノスポーツ&イベントに対し、父親を失ったことに対する損害賠償を求めている。

コンテストは2019年8月、マイナーベースボールリーグのフレズノ・グリズリーズの試合の間に行われた。

ダナさんは過去に早食い競争に参加したことがなく、開始から数分後に倒れた。会場スタッフがステージに駆け上がり、心肺蘇生法を施し、自動体外式除細動器(AED)を使用して救命を試みた。救急隊員が到着した時点で、ダナさんは意識不明の状態だったという。搬送先の病院で後に死亡が発表された。

フレズノ郡の検視官室は、窒息による死亡と断定した。

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訴状では、ダナさんの口の中は「噛んだタコスと噛んでいないタコス」でいっぱいで、呼吸器系が塞がれたとしている。

ハッチングスさんの弁護士、マーティン・タレイスニク氏は同紙の取材に、プロのコンテストで選手はトレーニングに最新の注意を払い、身体的な準備を整えるが、「アマチュアコンテストでは常にこうあるとは限らない」と指摘。「イベント主催者は、参加者にリスクを知らせ、防護措置を取らなければならない」と述べた。

フレズノスポーツ&イベントは、コンテスト参加に同意する時点で、「参加者が引き受けるすべてのリスクを十分に知らせていなかった」と批判。それゆえに「彼は自身が取っているリスクを想定することができなかった」と語った。