「ミス・ユニバース」のコンテストを運営していたこともあるトランプ大統領が、アンチメディアキャンペーンの一環だろうか、フェイクニュース大賞(Fake News awards)を発表した。
賞の予告がアナウンスされたのは1月2日。当初8日に発表される予定が延期され、17日となった。
午後8時過ぎ、大統領は「フェイクニュースの勝者は….」とツイート。
リンク先のgop.comには、11位までの結果が掲載されていたが、アクセスが相次いたため、サイトは一時ダウン。1時間ほど繋がらない状態が続いた。
And the FAKE NEWS winners are…https://t.co/59G6x2f7fD
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2018年1月18日
栄えある1位に輝いたのは?
サイトには、とある研究によると、2017年取り上げられた大統領のニュースは、90%がネガティブな内容だったとある。
そして、フェイクメディア大賞に輝いたのは、4回ランクインしたCNN、3回のニューヨークタイムズ、2回のABC、そして、ワシントンポスト、タイム、ニューズウィークと発表された。
内容は、ロシアとの共謀など国民の関心の高いトピックについて触れたものから、訪日時の鯉の餌やりのマナーに関するものまで幅広い。
中には、NYタイムズのオピニオン・コラムニストのポール・クルグマン氏や、ABCのブライアン・ロスのように名指しされているものもある。
そして11番目には、順位とは関係ないようだが、「共謀なんぞない!」と念押しするのも忘れていない。
1)
The New York Times(ニューヨークタイムズ)のポール・クルグマン(Paul Krugman)は、大統領選の歴史的勝利の日に、「経済は決して回復しないだろう」という主張を行った。
2)
ABCニュースのブライアンロスは、マイケル・フリンに関する間抜けなレポートで、マーケットの急落を招いた
3)
CNNは、大統領選候補のドナルド・トランプと息子のトランプJrが、ウィキリークスがハッキングした資料にアクセスしていた、という誤報を流した。
4)
TIME(タイム)は、トランプ大統領がホワイトハウスにあるキング牧師の胸像を取り除いたとする誤って報道した
5)
The Washington Post(ワシントンポスト)は、フロリダのペンサコーラにおける満員御礼の集会を、空席だらけだと誤った報道をした。不誠実なメディアは、群衆が入場する何時間も前の写真を掲載した。
6)
CNNは、日本訪問時に鯉に餌をやるトランプ大統領の方法が、無作法に見えるようにビデオを編集した。実際には、日本の総理大臣が導いたものだ。
7)
CNNは、アンソニー・サカラムッチ(Anthony Scaramucci)とロシア人とのつながりについて報道した。CNNは“significant breakdown in process”として、レポートを撤回した。
8)
Newsweek(ニューズウィーク)は、ポーランドのアガタ・コーンハウザー・ドゥーダ(Agata Kornhauser-Duda)大統領夫人がトランプ大統領との握手をしなかったという、嘘のレポートを行なった。
9)
CNNは、前FBI長官ジェームズ・コミー(James Comey)が、トランプ大統領が捜査対象になっていないと、同氏から聞かされたとする主張に意義を唱えると間違った報道をした。
10)
ニューヨークタイムズは一面で、トランプ政権が気候変動のレポートを隠し持っている間違った主張をした。
11)
最後に特筆すべきは「ロシアとの共謀!」。ロシアとの共謀疑惑はアメリカ国民を欺く最大のでっち上げだ。共謀はない!
ご丁寧にサイン入りの賞状まで用意されている。
メディアとの仁義なき戦いは、まだまだ続きそうだ。
去年はCNNをフルボッコ。