米食品医薬品局 未成年者への電子タバコの販売取り締まりを強化

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24日、FDA(アメリカ食品医薬品局)のスコット・ゴットリーブ(Scott Gottlieb)長官は、JUUL(ジュール)をはじめとする電子タバコの未成年者への販売撲滅に向け、取り締まりを強化することを発表した。

主な取り組みは以下の通り

1. 未成年者へJUUL製品を販売する店舗およびオンライン販売事業者に対し、全米規模の取り締まりを実施する。取り締まりは4月6日よりすでにスタートしており、月末まで行う予定だが、すでに相当数の法律違反が発見されている。なお、3月初旬の時点で、法令に違反した40件の販売が明らかとなっているが、これらに対し警告状を発行している。

2.eBayに対し、JUUL製品の販売に関する注意喚起を行っている。現在、同サイトではJUUL製品の削除、および販売するための新たな規則の運用が開始されている。

3.子供達にとって、とりわけこれらの製品が人気の理由を明確にするため、可能なかぎりの情報を吟味する。そのため、製造者と直接連絡を取り、説明責任を果たすよう求める。
JUULの製造を行うJUUL Labsに対しては、現在、マーケティングや、未成年が吸うことの健康への関する研究、製品の仕様の違いによる世代別の反応などの資料提出を求めているという。

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4.子供をミスリードするようなマーケティングを行う企業に対し、追加的な法的措置を計画している。計画については、今後数週間の内に発表する。

JUULはフラッシュドライブのような形状をした電子タバコで、マンゴーやミントなど様々なフレーバーを選ぶことができる。煙が少なく、教師や親に見つかりにくいという。Gurdianによると、JUULは電子タバコ販売の54%を占めており、マルボロがたばこ販売で最大シェアを獲得していたピーク時よりも高い数字となる。しかしながら、FDAが声明で述べるように、なぜJUULとその類似品が、未成年者の間で特別な人気があるのか、はっきりとした理由はつかめていないようだ。

疾病管理予防センターの調査では、2016年時点で、ミドルスクールとハイスクールに通う生徒のうち、200万人が電子タバコを使用していると回答するなど、ここ数年で未成年者の間に急速に広がる電子タバコが社会問題となっている。YouTubeやSNSには、若者によるJUULの製品レビューや購入方法、Juul Challengeと称し、一定時間吸い続ける様子などが多くシェアされている。

FDAの発表を受け、JUULは「未成年者への違法な販売は容認できない」とし、「違反を見つけ、対処するプログラムを実施しており、近日中にさらに積極的な計画を発表する」と発表。「FDA、議員、親、コミュニティの指導者と若年層の使用問題について取り組んでおり、我々の製品を子供から遠ざけるため、すべての関係機関と取り組みを継続する」と、FDAに協力的立場であることを明らかにした。