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マスク拒否から暴行、コカインまで、機内トラブル急増 罰金総額1億円に

米連邦航空局(FAA)は19日、問題を起こした乗客に科した今年の罰金の総額が、100万ドル(1億1,000万円)を超えたと発表した。

1月以降、規則に従わない乗客の報告は3,889件あり、このうちの2,867件がマスク着用義務に従わないケースだったという。

FAAが新たに発表したケースの中で最も高額だったのは、5月にニューヨークからフロリダのオーランドに向かうジェットブルーの機内で男性客が起こしたトラブルで、4万5,000ドルだった。この男性は、他の乗客に自分の手荷物などを投げつけた上に、着席を拒否。床に寝転んで、起き上がるのを拒んだ挙句、客室乗務員の足首をつかんで、頭をスカートの中に入れたという。男性は機内でプラスチックの手錠をかけられ、飛行機はヴァージニア州リッチモンドに緊急着陸をした。

2番目に高額だった4万2,000ドルのケースもジェットブルーで、5月のニューヨークのクイーンズからサンフランシスコに向かう機内で起きた。この乗客は、マスク着用義務を怠った後、搭乗員を妨害。合意なく他の乗客の体に触れたほか、トランプを投げつけたり、刺すようなジェスチャーをして脅すなどした。さらにビニール袋に入ったコカインのようなものを鼻から吸引した。飛行機は急遽ミネアポリス経由に変更。この乗客は、そこで取り締まり当局によって、降機させられた。

フロンティア航空の機内で客室乗務員2人を暴行し、このうちの一人を殺すと脅迫。ドアを開けるよう要求した乗客は3万ドルの罰金が科せられたほか、アレジアント航空の機内で、マスク着用義務に違反した上に、トイレの床に排尿、漏れ出た尿がギャレースペースにまで到達したケースでは、1万500ドルが科せられた。

アルコールや電子タバコのトラブルも複数含まれている。リパブリック航空のある乗客は、マスク着用義務に違反。さらに機内で提供されたものではないアルコール飲料を飲み、ペン型のベイプを使おうとしたとして、1万7,000ドルの支払いを求められた。

搭乗中に妻と大げんかした上に、息子にベイプを吸うのをやめるよう注意した客室乗務員と口論となり、挙句の果てに「お前たち全員死体袋に入っているところを想像してみろ」などと暴言を履いた父親には9,000ドルの罰金が科せられた。

ニューヨークポスト紙は先月、FAAに報告された問題客のケースが500%増加したと報じている。

FAAは、これらの罰金は、ゼロトレランス活動の一環であると説明。現在、規則違反を減らすための啓蒙キャンペーン実施しているという。

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