イーストリバーヘリ墜落事故 連邦航空局ドアオフ型ヘリの飛行を制限

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マンハッタンで発生したヘリコプター墜落事故を受け、アメリカ連邦航空局(FAA)は、16日、事故を起こした機体と同様のドア・オフ(doors-off)型ヘリに関する飛行制限を発表した。声明によると、緊急時に乗客が安全ベルトやハーネスなどの拘束器具を、速やかに解除することができないヘリコプターは、飛行を一時的に禁止するとし、飛行規則の綿密なレビューを実施するとしている。

事故は、11日夕方、リバティー・ヘリコプターズ(Liberty Helicopters)社が運営する乗員乗客合計6名を乗せたヘリコプターが、エンジンの不具合を発信した後に、イーストリバーに墜落。ヘリコプターは、水没した後に逆さまとなった。墜落後、パイロットは、体を固定するハーネスを外し脱出したが、乗客5名は、自力で外すことができず、溺死したとNYの医療捜査官は説明している。事故原因については、乗客のバッグが原因とのパイロットによる証言もあるが、詳しくは調査中となっている。

インスタグラマーにも人気のツアー

ニューヨークの上空を飛ぶヘリコプターツアーは、迫力ある摩天楼の写真や動画を撮影できるため、インスタグラマーやユーチューバーに人気のアクテビティだ。ヘリコプターは、FAAの承認の元、乗客が写真を撮りやすいよう、あらかじめドアを取り外している。今回の事故で亡くなった乗客は、ドアオフヘリで有名なツアー会社、フライナイオン(FlyNYON)よりチケットを購入していたという。

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FlyNYONが公開しているプロモーションビデオでは、ユーチューバーやフォトグラファーが身を乗り出して、撮影する様子が写っている。

事故発生後、FlyNYON社は、FAAと米国家運輸安全委員会(NYSB)の調査に全面的に協力すると声明を発表している。

犠牲者の1人であるTrevor Cadigan(26)さんの両親の代理人、航空事故専門のGary Robb弁護士は、運営会社リバティーヘリコプターズと、パイロットのRichard Vance氏、ツアー会社FlyNYONを相手取り、マンハッタンの最高裁判所に訴訟を起こした。Robb氏は、墜落した状況でのハーネスシステムを脱出できない「死のトラップだ。」と非難している。

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