ピーク時の地下鉄が故障 帰宅途中の乗客を襲った悲劇

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5日、ピーク時のMTAのF番線がトンネル内で故障のために停止し、約40分間に渡り乗客が車内に閉じ込められるという事故が起こった。

列車が停止したのは、West 4th Street駅 と Broadway-Lafayette駅間で、時刻は帰宅する乗客の多い午後6:20分頃。

乗客の一人が地元メディアに語ったところでは、車内は電灯が数分間点滅した後、真っ暗になった。空調設備も停止したため、車内の気温と湿度が上昇。人々は暑さに耐えきれず、服を脱ぐなどして暑さをしのいだ。なかには下着姿になる女性もいたという。また、多数の乗客で混雑していた車内は、空気が減り、深呼吸をしなければならないほどだっという。事故発生当初、列車の機械故障にも関わらず、車内アナウンスは「前方渋滞のため、列車が遅延している」という誤った説明を繰りかえした。

傘をねじ込んで、新鮮な空気を入れようとしている様子。画像を投稿した人は、朝も1時間電車に閉じ込められたという。暑さで曇った窓には「めげないぞ」の文字が。。。

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amNYによると、MTAのスーパーバイザーが故障発生から10分ほどで現場に到着。6時45分頃に列車はゆっくりと走行をはじめたが、駅に到着後もしばらく扉は開かれなかった。いち早く列車から出るため、人々が扉をこじ開けようとする映像から、その様子が確認できる。

これらの写真や動画は多くのメディアで紹介され、度重なる故障や遅延への同情と怒りをかっている。MTAは故障の原因について、現在調査を行なっているとしている。

先日は、自身の卒業式に出席予定の学生が、車両の故障により、2時間もの間、電車に閉じ込められた。結局卒業式に出ることができず、友人たちの助けにより、電車の中で即席の式を行った様子が話題になった。