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過酸化水素のコロナ治療やめて、専門家が注意呼びかけ

SNSで新型コロナの予防や治療に過酸化水素の吸入を推奨する投稿が出回り、専門家が危険だとして注意を呼びかけている。

ワクチン懐疑派の間で、効果の不確かな治療・予防法が多く拡散されている。先月は、抗虫薬「イベルメクチン」を使用する人々のトラブルが相次ぎ、米食品医薬品局(FDA)が使用を止めるよう警告を発した。

9月23日にフェイスブックに投稿された動画で、ある女性は、喘息患者が使用するネブライザーを使って、食塩水と過酸化水素を混合した液体を吸入する方法を実演している。コメントには「0.5%の過酸化水素の吸引治療が、喉、肺にあるウイルス、バクテリア、病原体を殺す」とある。動画には、幼児が吸引する様子も撮影されている。

このほか、自然薬の医師を名乗る女性は投稿で、ネブライザーを使った過酸化水素の吸入が「体が病原体を撃退するのを助け、非常に効果的な可能性がある」と主張している。

いずれの投稿も、虚偽情報として警告が表示されている。

喘息患者を代表する組織、米国喘息およびアレルギー基金は21日、声明で、コロナの予防にネブライザーを使用して過酸化水素を吸入する「危険な傾向が出回っている」と指摘。吸入によって、細胞の組織がダメージを受ける可能性があるとして、「過酸化水素をネブライザーに入れて、吸入してはならない。危険だ」と警告した。

有害物質疾病登録局は、過酸化水素は「摂取、吸入または皮膚や目に付着した場合、有害の可能性がある」としている。「家庭用過酸化水素(3%)を吸入すると、呼吸器の炎症を起こす」ほか「10%以上の濃縮液を蒸気で吸入すると、重度の肺炎症を起こす可能性がある」と説明している。

ワシントンポスト紙によると、過酸化水素は通常、浅い切り傷や擦り傷、火傷の消毒に使用されている。また一部の歯磨き粉のホワイトナーに使用されることがあるほか、家庭の洗浄剤にも入っているのが一般的だという。ただし、高濃度のものを口に入れると、人体に害を及ぼす可能性がある。

ヴァージニア州立大学病院の集中治療医のタイソン・ベル氏は、USA Todayの取材に「過酸化水素のネブライザー吸入は、効果的ではなく、潜在的に危険だ」と指摘。「自分を守りたいなら、ワクチンを受けるべきだ」と話した。またメリーランド大学の感染症の専門医、グレゴリーシュランク氏は、最悪の場合、肺臓炎を起こす危険があると警告した。

このほか、連邦取引委員会からも、ネブライザーで過酸化水素の使用を広告宣伝する事業体に対し、警告を行なっているという。

過酸化水素の使用について、SNSでどのように出回るようになったのか明らかではないが、米国喘息およびアレルギー基金は、医師のジョセフ・メルコラ氏が出元ではないかとの見解を示しているという。

メルコラ氏は、誤情報の強力なインフルエンサーと知られる。デジタルヘイト対策センター(CCDH)は3月、ソーシャルメディアで拡散されている反ワクチンコンテンツの3分の2は、影響力のある12人に起因するものだと報告した際、メルコラ氏の名前を一番に挙げている。

同センターの調査によると、メルコラ氏は、2020年4月に投稿したビデオで「過酸化水素治療は、コロナウイルスを含むウイルス性の呼吸器疾患のほとんどを治療することができる」と主張していた。この投稿は、フェイスブックで4,600回シェアされたという。

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