性犯罪者エプスタイン、ビル・ゲイツ氏に離婚を助言?

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少女らを性的搾取の目的で人身取引したとして起訴され、2019年に勾留中に自殺をはかって死亡したジェフリー・エプスタイン被告が、ビル・ゲイツ氏に妻メリンダ氏と離婚するよう助言していた。デイリー・ビーストが、事情に詳しい2人の話として報じた。

同サイトによると、ゲイツ氏は2011年から2014年の間、主にマンハッタンにあるエプスタイン被告の自宅を数十回訪問した。訪問回数は、これまで報じられているよりも大幅に多いという。

情報筋は、ゲイツ氏はエプスタイン被告の「隠れ家」に自由をみいだし、出入りする著名人らと会い、「メンズクラブ」の雰囲気の中で冗談やゴシップを交えて、世界の問題について議論した。

会合に参加したある関係者は、ゲイツ氏にとって、エプスタイン被告の家に出かけることは結婚の休息だったといっても過言ではないと話した。2人は「非常に親密だった」という。

ゲイツ氏は、報道は誤りだと否定している。広報担当者は「慈善事業に関するエプスタインと他の人物らとの会合に関する描写は、参加者を含めて不正確だ」と反論。「同様に、ゲイツ氏が結婚やメリンダ氏について、批判的に話したという主張も誤りだ」と述べた。

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さらに、二人が会合した回数についても反論するとともに「ゲイツ氏は、結婚やその他について、エプスタインからいかなる類の個人的なアドバイスを受けていない」と否定した。

ゲイツ夫妻は今月初め、同時に発表した声明で「次の人生の段階において、夫婦としてともに成長できるとは思わない」と述べ、27年間の夫婦生活に終止符を打つことを明らかにした。

発表後、離婚の理由を巡って、様々な憶測が飛び交っている。

ウォール・ストリート・ジャーナルは9日、メリンダ氏は、ゲイツ氏とエプスタイン被告の関係が公に報じられた2019年から、複数の離婚専門の弁護士と面会し、ビル・ゲイツ氏との離婚の可能性を検討していたと伝えた。

この2日前、デイリー・ビーストは、メリンダ氏は、2013年にエプスタイン被告と夫婦で会った際に嫌悪感を覚え、その後、夫と性犯罪者との関係に激怒していたと報じている。

さらに今月中旬、マイクロソフト社の取締役会が2019年に、ゲイツ氏と女性社員が2000年に持った性的関係について調査をしていたことが明るみに出た。

ゲイツ氏側も「20年前に不倫関係」にあったことを認めている。ゲイツ氏は、調査の終了を待たずに取締役を辞任した。

このほかにも、ゲイツ氏が職場で従業員に言い寄るなど「疑わしい行為」をしたことで、一部の職員らは、職場に不快な環境がもたらされたと感じていたことなどが報じられている。