#Enough 全米の学生 銃暴力への抗議と銃規制を求めデモ

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フロリダ州パークランドで起きた高校銃撃事件から1ヶ月経った3月14日、全米の約3,000校の学生らが、銃暴力への抗議とより厳格な銃規制への改革を求め、抗議活動「#ENOUGH National School Walkout」を行った。

ウォークアウトは、ウーマンズマーチ(Women’s March)を主催するユース部「Women’s March Youth EMPOWER」が組織。
パークランドのマージョリー・ストーンマン・ダグラス(Marjory Stoneman Douglas)高校銃撃事件で亡くなった17名との連帯を示すため、現地時間の午前10時より17分間の計画で行われた。

ニューヨークの様子

ニューヨーク州、ニュージャージー州、コネチカット州のトライステートエリアでは、約300校がウォークアウトに参加した。市の教育局のカルメン・ファリーニャ(Carman Fariña)局長は、生徒やその家族に宛て、ウォークアウトに参加する子供たちを支援するとのレターを送付した。

ニューヨークミッドタウンのBaruch College Campus高校の抗議活動。学校を10時前に出発し、近くのマディソンスクエアパークで、黙祷及び抗議活動を行った。
「充分は、もう充分だ」、「次は私?」、「NRA(全米ライフル協会)の手は血に染まっている」、「私たちの命は、銃を持つ権利よりも大事だ。」、「学校を再び安全にしよう」、「2018年だけで62件の大量銃撃事件 #NEVER AGAIN」「私たちはシットホールカントリーにいる」「今月だけで18人の死亡者」「昨年米国で銃で死亡した人数は10,728人(他国に比べて突出した数字)」などのプラカードを掲げた生徒たちが集まった。パークランドの事件で亡くなった17名の名前が読み上げられた後、黙祷が行われた。

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ニューヨークのアンドリュー・クオモ(Andrew M. Cuomo)知事とビル・デブラシオ市長も学生らのウォークアウトに加わった。

ニュージャージー州でもウォークアウトが開催されたが、一部の学校は参加した生徒に対して、2日間の停学処分を課すなどし、反発を招いている。また、ハッケンサック(Hackensack)では、安全上の問題で実施が中止された。

全米各地の様子

ロサンゼルス

ワシントンDCでの抗議活動。アサルトライフルを持つ権利は、私たちの生きる権利を上回ることはない。今や選択肢は私たちにある。我々を阻むものは、選挙で落選させ、我々と入れ替えると議会にプレッシャーをかけた。

年齢引き上げなど一部法改正の動き

銃乱射事件を受け、3月頭にフロリダ州は、銃の購入年齢を18歳から21歳に引き上げる規制法案を可決した。
その法案に対し、銃のロビー活動を行う全米ライフル協会(NRA)は、武器で自らを守る権利を規定した合衆国憲法修正第2条に違反するとして、提訴している。

3月24日には、ダグラス高校のサバイバーたちが、首都ワシントンDCほか全米で「March for Our Lives」の抗議活動を計画している。