「裏切り者!」宿敵をお祝いしたエンパイアステートビルにニューヨーカー激怒


ニューヨークを代表する高層ビル「エンパイアステートビルディング」が、アメフトの試合でライバルチームの優勝を祝福したとして、地元では非難の声が相次いだ。

29日に行われたNFCチャンピオンシップゲームでは、フィラデルフィア・イーグルスが、サンフランシスコ 49ersを31対7で破り、スーパーボウルへの切符を手にした。

勝利が決定した直後、エンパイアビルはイーグルスのチームカラーのグリーンとホワイトを点灯。「Fly, Eagles Fly!」とビクトリー・ソング付きで決勝進出を祝った。

イーグルスと同じく緑と白がシンボルカラーのニューヨーク市衛生局の公式アカウントは「これが裏切り、反逆、ゆるされないと思っている諸君、#NewYorksStrongest(同局のキャッチフレーズ)のためのグリーンとホワイトということにしておこう」と呼びかけた。「われわれは毎日ゴミを除去しているが、来年はこれにイーグルスも含むことになる」とリベンジを誓った。

スポーツジャーナリストのジェフ・アイゼンバンド氏は、審判に猛抗議するジャイアンツのヘッドコーチのミームを投稿。

「NYジャイアンツ最大のライバルに敬意を表して、緑を灯すのに許可を与えた人物はどんな天才であれ、明日解雇されるべきだ」

エンパイアビルの2ブロック先に本拠地を構えるニューヨーク・ジャイアンツもこの騒動を確かめにきたようだ。「ちょっとコメントを見にきた」とツイートを投稿した。

なおジャイアンツは先週、イーグルスに敗退している。

市民からの批判にエンパイアビルも応酬。米メディア「バースツール・スポーツ」創業者のデイブ・ポートノイ氏が「お前は最低なビルだ。恥ずべき」と非難した投稿を引用し、ポートノイ本人が嘘泣きするミームでお返しした。

なおこの日、イーグルスカラーに点灯したのはわずか3時間ほどだったという。ビルはこの後、AFCチャンピオンシップ戦の勝者、カンザスシティ・チーフスのレッドに変わった。イーグルスとチーフスは来月12日のスーパーボウルで対戦する。


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