エミネム フリースタイルラップで大統領を痛烈非難

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10日放送のヒップホップの祭典”2017 BETヒップホップ・アワード(BET Hip Hop Awards)”でオンエアされたビデオで、EMINEM(エミネム)は、トランプ大統領をラップで痛烈に非難した。

ビデオは、Cypherと呼ばれるアーティスト達がフリースタイルで歌詞を披露するパートで、「Storm」というタイトルで放送。約5分のパフォーマンスで、トランプ大統領の政治対応や政策を非難。ビデオはYoutubeでも公開され、現在1,000万回以上再生、ツイートは15万回以上リツイートされている。(10月11日現在)

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歌詞の中で、エミネムは差別や核戦争の危機に言及、また、プエルトリコへの災害対応や、ネバダで起こった乱射事件後の銃規制、NFLの選手に対するツイッター攻撃、税制改革、ゴルフ旅行の費用負担など、これまで度々議論の俎上に上がった幅広いトピックを盛り込んだ。
また、このラップは、国家斉唱の際、膝をついて人種差別に反対を表明した元49ersのコリン・キャパニック(Colin Kaepernick)に捧げると告げた。

さらに、「俺のファンの中で大統領を支持する奴ら/支持するのか、反対するのか、ここに境界線を敷いてやる/どっちがいいのか決めかねているなら/誰の側に立つのか/お前らのためにこれをくれてやる/F**k you」とファンに向けてメッセージを送り、最後は「The rest of America stand up. We love our military and we love our country but we f—— hate Trump(残りのアメリカ人、立ち上がるんだ。俺たちは国を愛している/俺たちは軍を愛している/でも、俺たちはトランプが死ぬほど嫌いだ)」と締めくくった。

パフォーマンスに対し、コリン・キャパニック選手は、ツイッターで感謝を表明した。

エミネムは、新アルバムの収録を終えたことが報道されており、年内に、2013年の「The Marshall Mathers LP 2」以来、8枚目となるメジャーレーベルからのアルバムのリリースが期待されている。